西アフリカで猛威のエボラ出血熱 日本へ上陸の可能性は?

2014年08月06日 06時00分

 致死率が最大で90%にもなる“エボラ出血熱”が、西アフリカ地域での感染が拡大し、深刻な国際問題になっている。


 エボラ出血熱は2~21日間の症状のない潜伏期間があった後、発熱、頭痛、筋肉痛、のどの痛みを発症する続いて嘔吐、下痢や内臓機能の低下がみられ、さらに進行すると体のさまざまな部分から出血し、死に至る恐ろしい病気だ。


 西アフリカのリベリアで人道支援活動中にエボラ出血熱に感染した米国人の男性医師が2日、帰国し、特別医療機や救急車で南部ジョージア州アトランタの病院に搬送された。隔離施設で治療を受けている。感染したもう1人の米国人女性も近く搬送する。


 米国でエボラ熱の感染者が治療されるのは初めて。米メディアは男性医師の搬送を詳細に報道。一部に米国民の安全を懸念する声も出た。


 なお、先月31日のWHO(世界保健機関)の声明によると、ギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4か国でこれまでに729人の死亡が確認されている。


 医師や看護師、感染症の専門家などが不足し、近隣諸国の態勢も不十分だと指摘。国際社会の支援を求めた。


 国際情勢に詳しい関係者は「今度のエボラ出血熱は、感染者の移動を止められておらず、事態の収束に向かってない状況です。感染が航空機を通じて広がる報告もある。感染力が強いため、航空機に乗り合わせた人から人への感染がなかったかチェックする必要があります」と指摘する。


 今回のエボラ感染は今年2月にギニアで発生し、隣国のリベリア、シエラレオネに広がった。基本的に空気感染はしないが、すでに3か国で1200人ほどの感染が確認されている。日本に上陸して流行する危険はあるのか。


 厚労省の健康局結核感染症課は「これまでアフリカ諸国でエボラ出血熱が流行し、日本に上陸したケースはない。流行国からの帰国者に感染が見つかった場合、感染症法に基づいて対処(検査、消毒、入院)します。対策としては、西アフリカ3か国へ不要な渡航を控えるよう注意を喚起しています」と説明した。