理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(31)が2011年に早稲田大大学院で博士号を取得した論文に疑義が指摘されていた問題で、早大の調査委員会は17日、「学位の取り消し規定には該当しない」という調査結果を発表した。

 都内で会見に出席した小林英明調査委員長は「論文中の計6か所で不正行為が見つかったが、小保方氏が行った行為は学位取り消しを定めた同大の規定上、学位規則に該当しないと判断した」と語った。

 小林委員長は「初期の段階の論文(草稿)を誤って、製本してしまった可能性が極めて高い」と結論付けた。