どうしてこんなに嫌われるのか。セクハラヤジ問題で一躍、時の人となったみんなの党の塩村文夏都議(35)へのバッシングが強まってきた。ヤジの被害者のはずが、塩村氏の過去の経歴や発言が明らかになってくると一転して批判が集中。ツイッターで謝罪に追い込まれるなど、世論は逆風となっている。塩村氏に逆転はあるのか。大人力検定の石原壮一郎氏(51)は「ヤジ将軍になるべし」とエールを送った。

 被害者の塩村氏が謝罪に追い込まれたのは、過去のツイート内容が原因だった。32歳年下の女子大生と結婚したラサール石井(58)について、「気持ち悪いなあ」と嫌悪感をあらわに。45歳年下女性と結婚した加藤茶(71)にも「ぶっちゃけ気持ち悪いと思うのは私だけ?」とつぶやいていた。

 これらについて塩村氏は先月28日、ツイッターで謝罪。「議員になる数年前のツイートとはいえ、適切ではありませんでした。多くの方より議員になってからとの誤解もあるので、釈明をし、謝罪をするべきとのご意見を頂戴しました。全くその通りであり、多くの方に不快な思いをさせて大変申し訳ありませんでした」

 ツイッターユーザーからは「慰謝料は1500万円ですか?」「早く謝罪会見しましょう。本人を呼んで頭下げたほうがいいですよ。海外向けに会見する必要がありますね」などなど、容赦ない声が寄せられていた。また、塩村氏が放送作家として携わったアイドル番組が「下品すぎる」として批判の材料になるなど、バッシングはやむ気配にない。

 石原氏は「塩村氏がヒロイン扱いされていることを、気に入らない人がいるのです。多くの人が女性の活躍をよく思わないドス黒い思いを心の中に秘めていて、ヒロインとなった塩村氏を見ていると、駄目な自分を突きつけられているようで、あら探しに走ってしまうのです」と批判に回る人たちの心理を指摘する。

 ヤジの被害者から一転してバッシングの対象となった塩村氏は、流れを変えることができるのか。

「むしろ塩村氏がヤジ将軍になるべきです。今後、男性議員が質問しているときに、スレスレのヤジを飛ばしてみましょう。問題視されたら、『いや、応援のつもりです』と言ったらいい。懲罰動議が出るなら、『じゃあ私にヤジった人も全員処分してください』と。もはや塩村氏のヤジを注意できる人はいません」(石原氏)

 過去の奔放な言動が明らかとなった今では、塩村氏をひどいことを言われたか弱き女性とは誰も見ていない。むしろ強い女性だったわけだ。「ヤジを続けていれば、『次はどんなヤジをするのかな』と注目される。批判の連鎖を断ち切ることができるはずです」(同)

 強さを武器にすべし。