漫画、アニメ規制へ“第2の法案”

2014年06月17日 08時00分

山田太郎参院議員(左)と秘書の坂井崇俊氏
山田太郎参院議員(左)と秘書の坂井崇俊氏

 児童ポルノ禁止法の改正案が18日にも参院本会議で可決され、成立する見込みとなっている。改正法には、自己の性的好奇心を満たす目的で児童ポルノを所持・保管したら処罰される「単純所持」が明記されている。当初、漫画やアニメの規制につながる付則が問題視されていたが、この部分は削除。とはいえ、この問題は終わらない。すでに別の法案が国会に提出されており、“第2ラウンド”が始まろうとしている。

 児童ポルノ問題に詳しいみんなの党、山田太郎参院議員(47)が15日、都内で「ニコニコ生放送」に出演し、17日に開かれる参院法務委員会で行う質問を募集した。この放送で山田氏は「この法律がおかしいのは、性的虐待を受けている児童の権利を守ることが入り口だったのに、出口が児童ポルノになっていること。虐待ではなく裸を取り締まる法律になってしまった」と問題点を指摘した。

 同法の目的は児童買春や児童ポルノによって、有害な影響を受けた児童の保護や、児童の権利擁護となっている。一方で、児童ポルノで性的好奇心を満たしてはいけないとなっているが、目的が達成できないケースもありうるという。「性的虐待の映像で児童の顔しか映ってなかったらどうなのか。映像にモザイクがかかっていたらどうなのか。虐待の事実は変わらないのに、裸が映っているかどうかで決まってしまう」(山田氏)

 曖昧な点も残る。父親が暑い日に上半身裸で水浴びしている子供の写真を“夏休みの一コマ”としてブログ等に公開したとする。これ自体は違反ではないが、ある個人が似たような児童の水浴び画像をネットで集めていたら、性的好奇心を満たすためとみられ、違反になりうる。「この場合、親は提供や製造の罪になるのかどうか」(同)といった疑問点がある。

 同法では漫画やアニメの規制が検討されたが、この点は削除された。しかし、これで終わりではない。11日に「子ども・若者育成支援推進法」の改正案が国会に提出された。改正によって「青少年健全育成基本法」と名前を変えるという。もともと、引きこもりや非行といった若者の抱える問題に対応する法律だったが、改正案は趣が異なる。

「青少年の健全な育成に関する施策の策定に必要な調査研究を推進とあり、また、言論、出版その他表現の自由を妨げることがないように配慮とも書いてある。具体的には書いていないが漫画やアニメのことではないか」(同)

 どうしても漫画やアニメを規制したい人たちがいるようだ。