英語が堪能な日本人が狙われる…コロナ禍で横行「色恋&投資」ハイブリッド詐欺

2021年02月19日 11時30分

 国民生活センターは18日、出会い系サイトやマッチングアプリで知り合った人から、投資や賭け事などの海外サイトに誘導され、金銭をだまし取られるケースが相次いでいるとして注意を呼び掛けた。新型コロナウイルス禍で、パートナー探しにアプリを使う人が増加したことが原因とみられる。センターによると、出会い系サイトから海外サイトに誘導されたといった相談は2020年度に58件あり、19年度から倍増した。相談の大半は投資に関する内容だった。

 コロナ禍で友人との交流も少なくなったバイリンガルの自営業者の女性Aさんは、外国人とのマッチングアプリTinderに登録。そこで知り合った中国人のデジタルクリエーターの男性Xと意気投合。Xはゲームアプリと暗号資産(仮想通貨)で楽に稼げることをAさんに指南した。Aさんは「30分程度で元金の10%も稼げるというのです。彼のアカウントで、あるオンラインゲームにログインしたら、画面をクリックするだけで収益が上がることを体感しました。ゲームが終わると掛け金が13%くらい増えていたのです。増えたお金は彼の銀行口座に送金できるというデモ画面まで見せられました」と語る。

 すっかり信用したAさんは自らゲームに登録した。

「50万円を入金したら1割増えたので、出金せずに軍資金にして、再度ゲームにチャレンジ。200万円を追加入金して、ゲーム内で300万円近くに増やすことができました」

 しかし、ゲームから自分の銀行口座に送金手続きを取ったものの、入金されなかった。不安になったAさんがXに相談すると、Xは「国際的なプラットフォームだから、詐欺じゃない」と激高し、連絡が取れなくなった。

 詐欺に詳しいジャーナリストの野島茂朗氏は「SNSに跋扈(ばっこ)する外国人詐欺師は英語が堪能な日本人を狙うのです。違法な海外送金とオンラインカジノ扱いで、日本の警察も取り合わないようです」と話している。データ上では利益が出ているように見えても、換金できないのでは意味がない。しかも、個人情報もきっちり抜き取られてしまったようだ。