まだ増える?ツイッター舌禍で五輪追放

2012年08月04日 18時00分

 五輪がツイッターで混乱している。スイスオリンピック委員会は先日、男子サッカー代表のミシェル・モルガネラ(23)の追放を発表した。理由は、前日のスイス―韓国戦後に人種差別的ツイートをしたから。これでツイッターによる追放選手は2人目だが、国際オリンピック委員会(IOC)は、何の対策も講じないのか?

 

 差別的つぶやきには伏線があった。試合中、モルガネラは韓国人選手に足を踏まれ、オーバーリアクションで転倒。韓国人選手にはイエローカードが出された。試合は韓国が勝利したものの、韓国のサッカーファンはモルガネラに怒り心頭。ツイッターとフェイスブックのアカウントを見つけ出し、「勝手に倒れた」などと炎上させたのだ。

 

 ビックリしたモルガネラが反射的に「韓国人は精神的におかしい」とツイート。事態を重くみたスイスの選手団長は「韓国人の尊厳性を侵害したので代表チームから除外する」と韓国に頭を下げた。

 

 ツイッターが原因で追放になるのは、ギリシャの陸上女子三段跳びに出場予定だった女性選手に続き2人目。ソーシャルメディア五輪と呼ばれるロンドン五輪はIOCがツイッターやフェイスブックの利用を奨励している。追放者まで出てしまうと、やめてしまった方がいいのではないか。

 

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「もうプロジェクトとして動いており、やめられないでしょう」と話す。

 

「IOCとしてはソーシャルメディアを解禁することで、ネット企業などの新しいスポンサーを獲得する狙いがあります。ネット企業からしても五輪を通じてアフリカや中央アジアなどの、まだ進出していない地域にアピールできる。両者の思惑が一致している以上、禁止する理由がない」

 

 将来的にIOCはネット企業をスポンサーに迎えたいからこそ、OKにしたわけだ。

 

 つぶやきで有望選手が追放となっては国民も興ざめしてしまう。