“逆ナン”だけじゃない!後を絶たない悪質客引き

2014年05月24日 18時00分

 若い女性の“逆ナン”(女が男をナンパ)を装って男性客を店に誘い込ませたとして、大阪府警南警察署は20日、ミナミのガールズバーの従業員(45)を風営法違反容疑で逮捕した。店は大阪市中央区宗右衛門町のガールズバーと系列2店。ミナミの路上で少女(17)に「一緒に飲もう」と男性に声を掛けさせ、同店に連れ込み不当に高額な料金を請求した疑い。店で飲食を始めると少女は姿を消し、別の従業員が支払いを請求していた。

 この店では、少女が路上で逆ナンを装う手口のほか、出会い系サイトで「暇だから飲める人募集しています」などと書き込み、男性客を獲得するパターンもあった。最高で1人に12万円を請求したケースもあり、今年4月以降に寄せられた相談は計7件、被害総額は51万円に上る。南署の調べに対し容疑者は「女の子は従業員ではない」と容疑を否認している。

 宗右衛門町や道頓堀を中心とするミナミでは、こうした悪質な客引きが後を絶たない。週末にはミナミ全体で600人近くの客引きが現れるといい、昨年1年間に南署に寄せられた客引き関連の苦情は約2100件に上っている。

 ミナミの事情に詳しい飲食店関係者は「ここいらでは、飲食店からマージンを受け取る客引き専門業者が多い。客が支払った額の15%程度が報酬で、中には月100万円くらい稼ぐ若者もいるようです。こうしたしつこい客引きの多さが、ミナミのイメージや治安の悪化にもつながっています」と指摘する。

 深夜にガールズバーなど飲食店の客引きをすると風営法違反に当たる。「店と関係のない女の子を装うことで規制を逃れ、なおかつ男のスケベ心につけ込む目的だったんでしょう」と同関係者は話している。