猪木氏が北朝鮮格闘技イベントをあまり報道されたくない理由

2014年05月22日 11時00分

19年前にはフレアーとの一騎打ちで19万人を熱狂させた猪木氏(左)

 8月30~31日と2日間にわたり北朝鮮・平壌市内の柳京・鄭永体育館にて「インターナショナル・プロレスリング・フェスティバルin平壌」が開催されることになった。


 日本からは参議院議員のアントニオ猪木氏(71)、北朝鮮側から国際オリンピック委員会委員である張雄(チャン・ウン)氏が共同実行委員長を務める。


 主催は平壌プロレスリング国際競技大会実行委員会。後援は張氏が委員長を務める国際武道競技委員会と猪木氏が理事長を務める特定非営利活動法人スポーツ平和交流協会、そして朝日友好親善協会が行う。


 日本と北朝鮮のスポーツ文化交流の一環として行われる大会は、世界各国から20人ほどの選手を集めプロレス、格闘技、テコンドーの演武などを披露する予定。


 猪木氏自身が現役時代にリック・フレアーとの一騎打ちでトリを飾った「平和の祭典」(1995年4月29日)では平壌メーデースタジアムに19万人もの大観衆を動員したが、今回の会場は約2万人程度の収容となるため、19年前ほどの大規模イベントにはならない見込みだ。


 通常、猪木氏のプロレス関連情報のリリースは東京・西新橋のIGF事務所からファクスやメールで各メディアに送信されるが、今回はスポーツ平和交流協会名義で、送信元もあえて消去された状態でファクス送信され、メールでの送信はなし。しかも各新聞社にとって、もっとも盲点となりやすい早朝6時に送信された。これには「北朝鮮イベントを事前にあまり報道されたくない」という裏事情がある。


 議員として北朝鮮とのスポーツ交流は進めたい猪木氏だが、プロレス興行を手がけ、自身が総帥を務めるIGFとしては、北朝鮮との交流が明るみに出ることを嫌がるスポンサー筋の手前、あまり大々的には報じてほしくはない。また思わぬ方面から妨害が入ることも予測されるため、事前に宣伝効果の拡散を期待する通常興行とは正反対に、大会が成功するまで、あくまでひっそりと準備を進めたい模様だ。IGF関係者によると来週中にも猪木氏自身が会見を行う予定だ。