国民のサディズム刺激!? 朴大統領号泣謝罪は大失敗

2014年05月21日 11時00分

 韓国の朴槿恵大統領(62)は19日、300人以上の死者・行方不明者を出した旅客船セウォル号沈没事故に関する国民向け談話を読み上げ、韓国海洋警察庁の救助活動が事実上失敗したと指摘し、同庁を解体すると表明した。いまだ救助作業を続けている海洋警察庁の関係者の耳にはどう聞こえたのか。この号泣謝罪について「大失敗だ」との声が出ている。

 

 

 会見で朴氏は「国民の受けた苦痛に心からおわびする」と述べ、頭を下げて謝罪した。今回の事故に「まともに対処できなかった」と政府の不手際を認め、その最終責任が「大統領である私にある」と明言。読み上げの後半で乗客を救助しようとして亡くなった一部乗務員の名を読んで涙を流した。


 しかし、行方不明者の捜索を主導している海洋警察庁の解体を発表しながら、不明者の存在に言及しなかったことに、家族からは強い反発が出ている。


 海洋警察庁の業務のうち、捜査や情報収集は警察庁に移管し、救助や救難は新設方針の「国家安全所」に移すとしている。


 この謝罪は失敗か、成功か。韓国事情に詳しい但馬オサム氏はこう語る。


「朴大統領としてはとりあえず、できることを手当たり次第にやりましたといったところでしょう。しかし、すべて裏目に出たといった感じです。いま指導者に求められているのは、強いリーダーシップと判断力であって涙の会見ではありません。むしろあの涙は、いきり立っている韓国国民のサディズムを刺激するだけです。朴大統領への個人攻撃はさらに加速するでしょう。『水に落ちた犬は叩け』という韓国のことわざ通りです」


 そもそも、海洋警察庁を解体しては、今回の事故による唯一の教訓である“失敗”を生かすことができなくなってしまう。さらにタイミングも最悪だ。