代金はパチンコ玉1個…無銭飲食常習者の大胆手口

2014年05月18日 11時00分

 熊本県警八代署は15日、飲食店で無銭飲食をしたとして、住所不定無職の男(64)を詐欺容疑で逮捕した。

 14日午後9時40分ごろ、八代市横手町の中華料理店で料理や酒など(計約7500円)を無銭飲食した疑い。午後6時半ごろに来店した糸山容疑者はエビチリなど9品のコース(2600円)を注文。たらふく食べたうえに、芋焼酎「龍霞」のロック(600円)を8杯飲んだ。約3時間後、閉店が近づいたことで支払いを求めた店員に「金は持たない」と言ったという。「金は持ってない」ではなかった。

 代わりに店員に手渡したのはパチンコ玉1個。パチンコ店の貸玉は1個4円、1円など。それで支払えるわけがない。

 取り調べに「おなかが減っていた。焼酎を飲みたかった」とシンプルな動機を供述しているという。所持金は1円も持っていなかった。同署副署長は「身だしなみは普通だが、橋の下を転々と暮らしている。『フナを捕って食べていた』などと話している」と話す。

 最初から「捕まっても仕方ない」として、逃げる考えはなかったようだ。しかし、無銭飲食に詳しい事情通によると「上手にやって逃げ切る無銭飲食常習者が存在する」という。

「常習者は店に入ってから堂々と食事をするのがバレない秘訣と言います。ソワソワした態度でごはんをかき込むのは目立つからアウトだと。『連れを迎えに行く』と外に出たまま戻って来ないのもよくある手口。食後にダッシュで逃げていくワイルドな食い逃げも少なくない」

 だが、そう簡単に続けられることではない。「常習者は3~4回以上、警察のお世話になっている」(事情通)とも。逮捕覚悟というのも困りものだが、店にとっては大迷惑な話だ。