フラれた男が復讐のため、相手とのハメ撮りやヌードなどのわいせつな画像や動画をネットに流出させるリベンジポルノが、いまだ社会問題になっている。日本でも法規制しようという動きがあるが、実は被害者は女性だけではない。わいせつな画像などを女が利用し、男性を恐喝するケースが増えているという。

 家電メーカーの男性社員(38)は「不倫相手に別れを切り出したら『さんざんセックスしやがって。手切れ金もないなら、あなたとの思い出の写真をネットにアップするしかないわね』と、金銭を請求されたんです。恐喝ですよ。でも、警察に『愛人に手切れ金を恐喝されました』なんて駆け込んでも取り合ってもらえない。だから、渋々100万円を渡しました」と明かす。

 同男性はガールズバーで知り合った女性(23)と不倫をしていたが、関係を終わらせようとしたところ、思わぬ反撃に出られてしまったのだ。有名企業の受付嬢(32)は、上品なOLという外見からは想像できない裏の顔をさらりと語る。

「ハメ撮り写真で男を脅す女の子は少なくないですよ。私たちは援助交際世代だから『セックス=金儲け』という思考回路が、どこかにあるのかもしれないですね。そんな中で、セックス・カツアゲのツールとしてハメ撮り写真は欠かせません。証拠さえあれば、どんな男だっておろおろするから、面白いですよ」

 歌舞伎町の人気ホスト(26)は「最近はホストの噂を書き込むケータイサイトのBBS(掲示板)に裸でチンチンむき出しの写真を投稿される」とこぼす。

 詐欺研究家の野島茂朗氏は「女性が犯人の詐欺はなかなか立件されません。ハメ撮り写真恐喝女は新手の色恋詐欺、結婚詐欺の手口でしょう。もともとは、ヤクザの情婦など美人局的にあったのが、インターネットの発達で素人の手口が広がった」と話している。