政府与党内に小泉・細川元首相タッグ「脱原発団体旗揚げ」の本気度を疑う声

2014年05月08日 08時00分

 東京都知事選に出馬して落選した細川護熙元首相(76)と、応援にまわった小泉純一郎元首相(72)が設立した脱原発団体が7日、旗揚げする。両氏による一般社団法人「自然エネルギー推進会議」には、発起人に瀬戸内寂聴氏(91)、ドナルド・キーン氏(91)、梅原猛氏(89)ら著名人が多数。大きなうねりとなるのか。

 同法人は再生可能エネルギーの普及・促進を掲げるなど、都知事選で細川氏が訴えた「脱原発」を目指す。しかし、菅義偉官房長官(65)が「政界を引退した2人が何を行うにしても、政府としていちいち気にすることではない」と突き放していたように、政府与党内では元首相タッグの本気度を疑う声が出ている。

 政府関係者は「小泉氏が脱原発を言いだしたのは、顧問を務めていたシンクタンクの次を見すえた就職活動なんて言われていました。今回の社団法人だって都知事選で細川陣営に入っていた人たちに、仕事の場を与えるためなんて皮肉も飛んでます」となめている。確かに脱原発勢力にとって、本気度が試される今秋の福島県知事選について、細川氏は積極的ではない。一部報道のインタビューで、独自候補について「考えてない」と発言。野党関係者は「2011年の東日本大震災以降、国政でも地方でも選挙があれば原発が争点になっています。よくよく振り返ってみれば脱原発は負けてばかり。元首相2人が組んでも、選挙では厳しいと分かっているのでは?」と指摘する。

 前出の政府関係者は「都知事選で細川氏はふすま絵を頼まれていると言っていたけど、それが最近完成したんですよ。新しいオファーも増えたろうから、脱原発活動をどこまでやれるのか」と厳しい見方をする。実際の活動で見返すしかないが…。