入国を制限せよ!! 今年3月、警察庁が2013年の「来日外国人犯罪の検挙状況」を発表した。中国人犯罪者が総検挙数の約4割を占めるほど突出していることが判明。しかも、その犯罪が近年、巧妙化しているという。そこで長年、中国人犯罪の捜査に当たった元警視庁通訳捜査官で、外国人犯罪対策のプロである坂東忠信氏(年齢非公表)が、本紙の緊急インタビューに応じた。同氏は、昨今の中国人犯罪の傾向や特徴、さらには取り調べ時の仰天エピソードなどを明かした。じわりと日本に浸透する“やっかいな隣人”の対処は待ったなしだ!

 ――まずは、中国人犯罪の現状を教えてほしい

 坂東氏:2つ傾向があります。一つは彼らが地方に散らばるようになって犯罪が露見しにくくなっていること。車移動が多い田舎だと、夜間のファミレスの駐車場は広くて暗い。またヤード(鉄板で囲った作業場)など、犯罪をしやすい環境が多いんです。

 ――警察官も少ない

 坂東氏:はい。例えば都内を一日歩いていると、警察官に何人もすれ違うと思います。その分、犯罪を未然に防ぐことができる。ところが、田舎では無人の駐在所も少なくない。すると、県警に通報がある段階では、かなりの凶悪化が進んでいる可能性が高い。

 ――もう一つは

 坂東氏:「なりすまし」が挙げられますね。実は、これがかなり厄介。中国ではパスポートを交付しているのが警察に当たる「公安局」なんですが、旅券申請の抜け道を利用して、他人の身分と自分の写真で正規の旅券が手に入るのです。

 ――本物のパスポートが交付される

 坂東氏:そう。だから日本国内で職務質問に遭っても、滞在期間内なら逮捕できません。最近、中国人密入国者がコンテナに乗って来たという報道を見なくなったと思いませんか? 本物が交付されるので、もうそんなリスクを負う必要がなくなったんですよ。そして、彼らは日本に定住を始めている。

 ――日本の警察をどう思っているのか

 坂東氏:怖いことは怖いでしょう。ただ、中国の警察と比べてはるかに親切です。以前、私は中国の警察の取り調べの様子を収めた記録動画を見たことがありますが、いきなりボコボコに殴って、ぐったりしたところで取り調べに入りますからね。

 ――取り調べで難しい点とは

 坂東氏:ウソをつくことですね。私が取り調べた中国人の9割はウソをつきました。たとえ現行犯でも参考人でもです。

 ――どんなウソをつく

 坂東氏:仮に万引き犯だとしたら「物が落ちてきてバッグに入り、チャックが勝手に閉まった」とか、「上海人にパンを食わされて、意識がもうろうとして気づいたら逮捕されていた」とか。ある検事は犯行現場のビデオを見せても「これは生き別れの兄だ!」と言われたこともあるそうで(笑い)。

 ――なぜそんな分かりやすいウソをつく

 坂東氏:メンツですね。中国人は自分が犯罪者だと認めたくない。泥棒をやって服役したら自分のメンツに傷がつくと考える。だから必死に「やってない」と訴えるんです。ただ、すごく意外だったのが、お父さんとお母さんの話をすると決まって大泣きすること。もともと彼らが日本に来るのは、金を稼いで実家に仕送りするため。だから、両親については弱い。強盗殺人犯も仕送りしていましたし、両親の話を振ると、やはり泣きました。

 ――逮捕された中国人の犯罪の種類は

 坂東氏:薬物、窃盗、殺人…いろいろですね。検挙件数の統計だけでは実態は分かりません。発生件数はもっと、もっと多いでしょう。中国人コミュニティー内で起こった犯罪になると、被害に遭っても警察に訴えにくいですしね。

 ――日本人が気をつけるべきは

 坂東氏:被害者になってからでは遅い。関心を持って情報収集して外国人犯罪に敏感になってください。あとは日本人と同じ感覚で中国人と接しないこと。もちろん、きちんとした中国人もいるので、しっかり見極めることが大切です。

☆ばんどう・ただのぶ=宮城県出身。警視庁警察官として18年間勤務し、その半分を北京語通訳捜査官や刑事として中国人犯罪の捜査に従事。対峙した中国人犯罪者は延べ1400人。退職後は作家として執筆講演活動を展開し、テレビ・ラジオなどにも出演。日本の危機と中国の脅威、中国人犯罪の実態を訴える。主な著書に「新・通訳捜査官」(経済界新書)などがある。