理研の小保方氏処分は6月W杯まで粘る“牛歩戦術”

2014年04月20日 11時00分

追加資料を提出で挽回を期す小保方氏だが…

 STAP問題渦中の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)に対する理研の処分プランが判明した。小保方氏は週明けにも追加資料を提出し、理研に再調査するよう“圧力”をかけているが、理研側は現時点での再調査には消極的だという。理研にしてみれば、涙の会見で小保方氏に同情の声が集まる今、発表するのは世間の逆風必至。そこで50日間の再調査期間をフルに使い、国民の関心が移る6月のサッカー・ワールドカップが開催されるまで粘る“牛歩戦術”を繰り出すつもりだという。

「W杯までの辛抱だ!」

 現在、理研ではこれが合言葉になっているという。STAP問題とW杯に一体何の関係が…。

 理研は1日、多くの疑義が生じている小保方氏のSTAP論文の一部に捏造(ねつぞう)・改ざんがあったと認定。これに小保方氏は8日、不服申し立てを行い、理研に再調査を求めた。規定では不服申し立てから50日以内に理研側は再調査の必要があるかどうかを判断することになっている。

 その間、小保方氏は記者会見を行い、理研が不正と判断した画像の取り違えなどについて「悪意はなかった」と改めて主張。時折、涙を浮かべる場面もあり、ネット上では男性を中心に同情的な意見が集中している。

 18日には同氏の代理人を務める三木秀夫弁護士が、21日にも理研に追加資料を提出すると明言。

「判定を覆すに足る資料を出せると思う。少なくとも再調査せずに終わることはないだろう」とプレッシャーをかけた。

 だが、理研の反応は冷ややか。内部関係者の話。

「再調査なら、1日に調査委員会が出した結論をひっくり返すことになる。ただでさえ、今回のSTAP問題で理研ブランドに傷が付いたのに、不正認定を覆しては恥の上塗り。それは野依理事長が許さないでしょう」

 一連の騒動に“理研のドン”野依良治理事長(75)が激怒していることは本紙既報通りだ。その怒りはすさまじく「小保方氏と“教育係”だった上司の笹井芳樹副センター長のクビをとっとと切って、収束させようと考えていた」(同)という。

 だが、小保方氏が涙ながらに会見したことで世間の風向きは大きく変わった。別の理研関係者は「相変わらず野依先生は強硬な姿勢のようですが、周囲はアッサリ彼女を切って世間の反発を招くことを危惧している。まだ結論までにひと月以上もある。急ぐ必要はない」と話す。

 その先に見据えているものもある。6月13日開幕のブラジルW杯だ。

「再調査期間をフルに使えば、結論のリミットは来月下旬。そのころにはSTAP問題は“過去の話”で、世間の関心はW杯に移っているはず。そのころなら、強引に事を進めても反発は少ないだろう。そう考えると結論を下すのは遅ければ遅いほどいい」(同)

 小保方氏側も再調査の審議を急がないよう理研側に要望しており“牛歩戦術”は互いにメリットがある。

 最終的な処分内容について、理研内部では「あくまで主犯は小保方氏という認識。従来通り、懲戒解雇クラスの厳罰になると見られています。共著者の笹井氏は降格処分に落ち着くと言われています」(同)というが、日本がサッカー一色になった時、ひっそりと発表されるかもしれない。