化粧品販売会社DHCの吉田嘉明会長(73)からの8億円借り入れ問題でみんなの党・渡辺喜美前代表(62)が辞任表明した後、まゆみ夫人が夫への声援に応え、ツイッターで「胆力余り得る私が弁慶に」とつぶやき、関係者の失笑を買っている。

 党関係者は「夫を源義経に見立てて、自分が矢面に立ち守る弁慶になると言いたいんだろう」と解説。表に出て、夫に代わり存在感を示す意思表示ともとれる。

 だが、党内では冷ややかな声が多く「大きな迷惑」と明言する関係者もいる。7日の会見で渡辺氏は「借入金のうち約5億円を夫人名義の口座で管理していた」と説明。その使途については夫人にも疑惑の目が向けられ「すぐにでも通帳を開示すべき」という声が党内で噴出中だからだ。

 事実、浅尾慶一郎新代表(50)は「調査チームが必要と判断すれば(夫人に通帳提出を)要請することになる。公人ではないので、どこまで協力してもらえるかにかかっている」と語っている。そもそも夫人に政治家としての素質はあるのか。

「まゆみさんは銀座の元クラブホステスで、愛車は高級外国製スポーツカー、高級スポーツクラブ通いと派手好き。党は設立以降、カネに苦労していたのに、代表夫人は借入金で豪遊していたのではとみる関係者も多い。正直、大衆の支持を得られるようにはみえない」(ジャーナリスト)

 かなり気が強いことでも知られ、渡辺氏が尻に敷かれているというのも永田町では有名な話だ。「去年、父の美智雄さん時代から長年支えてきた秘書のクビ切りを指示したのも、まゆみ夫人だと聞いている。党運営に口を出すようになりへきえきしている人も多い」(同)

 表に出ない方が賢明のようだが…。