新型コロナウイルス禍で外出を控え、年末年始の参拝ができずに困っている人も少なくない。そんな中、おそらく世界初と思われる“オンライン参拝”を受け付けているのは、都内にある旅行業の株式会社クラブワールド。客からの依頼を同社代表の大村真吾氏が月1回、福島・南相馬市にある寺院・円明院(以下円明寺)を訪れて、代理で依頼された内容を行うというものだ。

 そもそも、どうして円明寺なのか? スピリチュアルキュレーターでもある大村代表がこう明かす。「パワースポットには米国のセドナのような土地自体がエネルギーを放っているタイプと、数百年、千年と祈りをささげ続けたことで祈りが集積したタイプの2つがある。円明寺は土地自体がパワースポットであるばかりか、長年にわたる祈りがささげられてきた寺でもあり、日本有数のパワースポットと言える」

 円明寺が特別視される理由はほかにもある。東日本大震災では決して忘れることのできない津波被害に遭った南相馬だが、周辺が津波にのみ込まれる中、ポツンと残ったのが円明寺だった。それゆえ“奇跡の寺”としてあがめる人たちが現れ、コロナ禍前までは参拝ツアーが行われていたのだ。

 ツアーで参拝に訪れていた人たちが行けなくなると、かつてのツアー参加者たちから「何とかならないか?」という声が続出。そこでオンライン参拝という形式が誕生したのだという。

 依頼は大きく分けて、願いをかなえるための祈願と生霊浄化や言霊(ことだま)浄化といった負のエネルギーをおはらいしてもらう浄化の2タイプ。それぞれ円明寺にある封筒に客の依頼項目を記し、依頼1つにつき1000円を封入して住職に渡して祈願や浄化をしてもらう。これとは別途で代理手数料として1回3000円が必要になる仕組みだ。

 大村代表は「祈願や浄化中の映像は生配信し、生で見られない人も録画で確認することが可能。住職によるミニ講話も人気でリピーターが絶えない」と説明する。2021年を健やかに過ごすためにも、オンライン参拝に申し込んでみてはいかが!?