今年になって急拡大したテレワークで来年、新たな権利が生まれそうだ。厚労省は「これからのテレワークでの働き方に関する検討会」を開き、“つながらない権利”を意識した報告書をまとめている。休日や深夜の業務連絡について一定のルールを設けるべきだとの内容を盛り込んでいる。

 テレワークは新型コロナウイルスの影響で今春から浸透。多くの会社で導入にあたりルール作りがされ、厚労省でもガイドラインの見直しを考えていた。

 注目されているのが、つながらない権利だ。スマホなどを通じて昨今は休日でも会社から仕事に関する電話やメール、LINEがあり得る。この権利は労働者が「この時間はつながらない」と希望したら、それを会社が尊重するというものだ。

 テレワーク事情に詳しい社労士は「日本では聞かない権利ですね。ガイドラインに『原則休日には連絡はしない』と一文入れれば抑止力にはなるでしょうが、結局は曖昧になってしまいそう」と徹底は難しいと話した。

 なかなか一般企業で即導入するのは難しそうだが、風俗業界は歓迎しそう。というのも風俗嬢は客からの時間外連絡に日頃からイライラしているからだ。

 あるデリヘル嬢は「客からのメールやLINEは本当にしんどい。出勤している日ならまだマシですが、連絡とってくる人は、あえて出勤してない日に送ってくるんですよね。ものすごいげんなりしますよ」と明かした。

 より深刻なのが店外の誘いだ。店外とは風俗店を通さないで会うこと。「以前、『1万円出すから店外しよう』という人がいたのですが、はあ? ケタが違うんじゃないんですかって感じ。『1万円ならお店からもらう分より多いでしょ』っていうけど余計なお世話。勤務時間外に会うんだから相応の金額じゃないと」(前出のデリヘル嬢)

 休日に仕事の連絡は誰だって嫌だろう。