砲撃戦エスカレートで北朝鮮が不気味な声明

2014年04月02日 08時00分

 北朝鮮の朝鮮人民軍は31日、韓国が黄海上の南北軍事境界線と位置付ける北方限界線(NLL)付近で実施した海上射撃訓練で、500発の海岸砲弾とロケット砲を発射した。そのうち100発が韓国海域に落下したことで、韓国軍は自走砲弾300発で対応射撃。朝鮮半島情勢が緊迫した。

 北朝鮮は米韓合同軍事演習「フォールイーグル」への対抗措置として、NLLの北側7か所で海上射撃訓練の実施を決めると、事前に韓国側に船舶をこの海域付近へ接近させないよう通知。韓国軍は黄海の地域住民や船舶に対し射撃区域への接近禁止を強化した後「NLLの南側を射撃した場合は強力に対応する」と北朝鮮に通知した。

 南北の交戦について、日本の政府関係者は「日朝外務省局長級協議の最中にロケット砲を発射し、米韓両軍を威嚇する金正恩体制の真意を測りかねます。仮に日朝協議で合意が成立したとしても、砲撃がエスカレートすれば、合意内容が破棄される恐れがありますよ」。

 不気味なのは、北朝鮮が「新たな形態の核実験も排除しない」と声明を出していることだ。

 朝鮮半島情勢に詳しい関係者は「昨年2月、北朝鮮は3回目の核実験を行っている。今回、韓国を挑発して海上射撃訓練を行った背景には、この海域、もしくは日本海で水爆実験をするという警告を出しているとも考えられます」と、なんとも恐ろしい分析をした。

 しかも、この韓国海域への砲撃は正恩氏の意思ではない可能性が高い。平壌情勢に詳しい関係者は「正恩氏は日本や米国との国交正常化、中国式の改革開放政策をしたいと考えるようになった。ところが、人民軍が猛反発したことで、クーデターを恐れている。今度の砲撃も、正恩氏は“軍のあやつり人形”のように見えます」と指摘する。

 つまり軍部主導で4度目の核実験を行う可能性が、非常に高くなっているのだ。同関係者は「今月下旬、オバマ大統領が来日予定です。北朝鮮はこの時期を狙ってミサイル発射もしくは、核実験を強行するかも…」。

 軍部主導で核実験が再開されたら、それは正恩氏率いる北朝鮮が崩壊する始まりかもしれない。