豊洲市場「都非公認クラスター拡大」 寿司屋店主が語った“買い出し”の恐怖

2020年12月08日 11時26分

豊洲市場

 東京・豊洲市場で何が起きているのか。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、東京の台所である豊洲市場で感染者が続出。都が“豊洲市場クラスター”を認めていないため、不安が広がっている。

「感染者の大半が飲食店業者が必要とする魚などを扱う水産仲卸売場棟から出ているんです。明らかにクラスター感染ですよ」(銀座の和食料理店店主)

 都によれば、今年8月15日に初の感染者が確認されて以降、10月までは累計13人にとどまっていたが、11月に入ってから急増。業界団体が今月4日までに実施した自主検査の結果、71人の陽性が判明したことも発表し、豊洲市場に関係する感染者は8月以降の累計で160人となった。

 ほとんどの感染者は水産仲卸業者という。水産仲卸売場棟は1500の小区画に店舗がひしめき合い、店舗間の細道はすれ違うのがやっと。それほど密な区画から感染者が出ているとあって、クラスターが疑われても仕方がないわけだ。

「都は市場の同一場所から出た感染者は最大4人以内で、隣り合う事業者が感染した例はあるが、散発的な感染経路不明がほとんどとして、認めていない。流通がストップすることを恐れているからです」(水産仲卸業者)

 結果、利用客の飲食店業者は命がけで買い出しを行っている。「電話で注文という方法もありますが、お客に出す魚は見て、触って買わないと責任が持てない。マスクをしていない仲卸業者もいますからね。もし、感染したら、店のお客に迷惑がかかる。豊洲に行くのが怖いです」(浅草のすし店店主)

 市場側も年末年始の書き入れ時を前に“豊洲市場は危険”というイメージがつくのを嫌がっているが、感染者が出ているのは事実だ。

「市場がストップすれば小池百合子都知事の責任が問われるから動けないのでは」(前出の水産仲卸業者)

「GoToトラベル」の停止問題同様に、小池氏のリーダーシップが改めて問われている。

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