故つかこうへいさんの“右腕”が、主宰する劇団の女子生徒Aさん(17=当時)に淫行したとして児童福祉法違反容疑で逮捕、起訴されていた。

 同罪に問われているのは劇団「メンズワーク」の主任演出家(現在は退任)の西沢周市被告(58)。同被告は「北区つかこうへい劇団」戯曲コース1期生で、後に主任演出家を務めた大物演出家だ。元「モーニング娘。」のメンバー小川麻琴(26)が初主演した舞台「こもれびの中で」など、演出した舞台は数え切れない。逮捕前は一般作品を手がけながら、私立中学校の演劇部顧問(現在は懲戒解雇)を務めていた。

 14日、東京地裁で行われた初公判では、自身の立場を利用した西沢被告の卑劣な蛮行が明らかになった。2月の公演で主演女優が病で倒れたため、急きょ代役に立てたのがAさんだった。

「Aさんは、もともと子役出身で芸能活動をしていた時期がある。現在は事務所に所属せず、高校の演劇部に入っていた。目鼻立ちのはっきりした美少女です」(芸能関係者)

 西沢被告は、昨年11月12日、Aさんに対し「誕生日プレゼントを買った」と自宅マンションに招き入れると豹変。Aさんの胸を触り、陰部に指を入れたという。ところが、Aさんが生理中だったため性行為を断念。そこで17日、今度は「台本の打ち直しがある」と再び呼び寄せ、目的を果たした。Aさんは「許すことができません。厳しい処罰を受け、今後演劇にかかわらないでほしい」と憤りをあらわにしている。西沢被告は終始うなだれた様子。さらに、同被告の長女が証言台に立つと、涙を流す場面もあった。

 とはいえ、演出家という立場にありながら、少女に性行為を迫った罪は大きい。厳しい指導でも知られるだけに、Aさんが拒否できなかったのは事実。天国のつかさんはこれをどう思うのか…。次回公判は25日に行われる。