“人魚”捕獲は日本海大地震の前兆か

2014年03月15日 08時30分

荒俣宏氏が伝説との関連を検証

 今度は日本海側が危ないのか!? ここ2か月で兵庫、新潟、富山、鳥取でダイオウイカが、この7日には山口でリュウグウノツカイが捕獲されたり打ち上げられている。いずれもめったに目にすることがない深海生物だけに「大地震の前兆か」との見方がある中で、人気作家の荒俣宏氏(66)も「上がったら大変。近いうちに大災害が起きるかもしれない」と指摘している。さらに、人魚伝説との関連を検証し、独自の分析をした。

 荒俣氏は、衛星放送・ヒストリーチャンネルの人気番組「日本の未確認モンスターを追え!」シリーズのナビゲーターを務めている。29日午後9時から放送される同番組第3弾のテーマは、ズバリ「人魚」だ。

 人魚は上半身が人間で、下半身が魚というUMA(未確認生物)で、おとぎ話にも描かれる存在。古文献から文芸作品にも登場し、世界中の博物館に人魚のミイラが所蔵されるなど、資料が数多く残っている。日本だけでなく、世界中で知られているのも特徴の一つだ。

 いわゆるUMAとしての人魚そのものについて、荒俣氏は否定的だ。ただし、人魚に見える未知の生物の存在については肯定的に考えている。

「下半身は魚で上半身は哺乳類という組み合わせは絶対ない。ただ、深海でとんでもない発見が連発している。まだ見つかっていないイソギンチャクのような深海生物で、触手が人間の手にそっくりなのとかはいるかもしれない。古代の人が知らなかった形の人魚が出てくる可能性は十分あるでしょう」

 人間は海にいる生物の2割しか認識していないという説もある。人魚と見間違えるような未知の生物がいてもおかしくないのだ。

 そんな荒俣氏が、ここ2か月の異常現象について「人魚が日本海でバンバン上がってます。江戸時代から『人魚が上がったら近いうちに大災害が起きる』といわれてきました。18世紀ごろには、日本では海の災害を警告するために、人魚の絵を描いたり、人魚のミイラを作ってきたんです。出てくると悪いことが起きるっていう点で見ると日本だけでなく、中国、欧州でも似たような伝承がある」と語る。

 実は荒俣氏が言う“バンバン上がってる人魚”とは、ダイオウイカやリュウグウノツカイのように、ふだんほとんど見ることのない深海の生物だったと思われる。昔の人は、これら謎の生物を見て、人魚だと想像を膨らませたのだろう。

「いわゆる人魚だけじゃなく、日本海側でいろいろ上がってくると、妙なことが起こるっていうのは、昔から言われてきました」(荒俣氏)

 ディズニー映画などで人魚は美少女というイメージになっている。それは19世紀に欧州でアンデルセンの「人魚姫」などの物語が作られて以降の話だ。

 それ以前の日本で描かれてきた人魚は、醜悪な怪物のような姿だった。確かに先日、生きた状態で水揚げされたリュウグウノツカイの頭部にあるタテガミのような部分は、人間の髪のようにも見える。

 古来、ある日本の人魚伝説では、捕まえられた人魚は「逃がしてくだされば、良いことを教えます」と泣いてお願いする。逃がしてやると、人魚は「3年たつと津波が来て、漁村も船も破壊されます。人魚の姿を門の前に張っておけば、破壊を免れます」と教えてくれるという。つまり、古来“人魚”が出ると地震↓津波という災害が起きるとされてきたわけだ。

 3年前の3・11東日本大震災は太平洋側の巨大地震だったが、この伝説の通りだとするとこの3年以内に、今度は日本海側で大地震が起きて巨大津波が発生するということになるが…。