起こるべくして起きた「リケジョ」バッシング

2014年03月13日 08時00分

竹内久美子氏

 STAP細胞の論文をめぐる今回の騒動で、渦中にいる理化学研究所発生・再生総合研究センターの小保方晴子研究ユニットリーダー(30)はどんな心境に置かれているのだろうか? 本紙連載コラム「性と健康は表裏一体」でおなじみの動物行動学研究家で、同じ「リケジョ」の竹内久美子氏は「女性の研究者が論文を発表して注目を集めると、男性研究者からの嫉妬や嫌がらせがあるというのはよくある話です。私の友人の女性研究者も『ネイチャー』誌に単独名で論文が掲載され、周囲からの嫉妬などで精神的に参ってしまったことがありました」。

 竹内氏は京都大学理学部を卒業し、同大学の大学院博士課程で動物行動学を専攻した研究者。自身も動物行動学の書籍を出版した際に、学会からの攻撃や殺到する取材によってパニック障害に陥り、その後しばらくの間、仕事も手につかない状態だったという。

「小保方さんの研究は、その信ぴょう性はともかくとして、発表後に重箱の隅をつつくような“あら探し”が始まるであろうことは、最初から分かっていましたね」(竹内氏)

 話題性の高い研究論文が発表された場合、特にそれが女性研究者によるものだったりすると“バッシング”が起こるのは避けられないのかもしれない。また、小保方氏といえば、実験で着るかっぽう着姿が話題を呼んだ。エプロンやかっぽう着の卸問屋「服部商会」(愛知県稲沢市)の担当者も、小保方氏の論文に対する疑惑は十分承知している。そのうえで「正しい道を進んでほしい。論文が本当なら胸を張って『本当だ』と主張してほしいし、うそなら『うそでした』とスッパリ認めてほしい。かっぽう着のように真っ白な気持ちで正しい行動を取ってもらいたい」と話していた。