コロナ感染者2000人超え 政府無策で12月「夜の街」が地獄に…

2020年11月19日 12時00分

このままでは手遅れに…(写真はイメージ)

 全国で初めて一日あたりの感染者数が2000人を超え、2203人となったことに衝撃が広がっている。東京都で18日に新たに確認された感染者は493人で、8月1日の472人を上回って過去最多となった。日本医師会は記者会見を開き、「今週末は『秋の我慢の3連休』としてお過ごしください」と訴えたが、日本政府は無策だ。3連休の影響が分かる2週間後は、夜の街にとって稼ぎ時の12月。繁忙期になってからの対策では遅いかもしれない。

 一日あたりの感染者数が過去最多となった東京都以外でも、新型コロナは猛威を振るっている。18日は神奈川県が226人、埼玉県は126人、静岡県は87人と、それぞれ過去最多となった。北海道は3日ぶりに200人を超える233人、大阪府は273人と過去2番目。千葉県は66人で、8日連続で60人を超えるという予断を許さない状況となっている。さらに愛知県、兵庫県でも100人を超えた。日本全体で一日2000人を超えるのは初めてだ。

 東京都は、都内の感染状況の警戒レベルを最も深刻なレベルに引き上げる方針で、小池百合子都知事は、19日に都民に警戒を呼びかけるという。

 一方、日本政府の対応は相変わらず遅い。加藤勝信官房長官は18日の会見で、東京都の新規感染者が過去最多となったことを受けて、「最大限の警戒感を持って感染状況に応じた対策を図る必要がある」とコメント。だが「GoToトラベル」については、加藤氏は「除外してほしいという要望もない」と、東京都を除外することなく続行する見通しを語った。

 日本医師会の中川俊男会長は18日に会見を開き、「コロナに慣れないでください。コロナを甘く見ないでください」とした上で、21日からの3連休を「秋の我慢の3連休」と名付け、国民に自粛を求めた。しかし、加藤氏は3連休中に県をまたぐ移動の自粛を要請するつもりもないという。

 つまり、日本政府としては無策。この3連休の影響が現れるのは約2週間後なので、12月に入ってしまう。だが、この12月がかなり危険なのだ。

 夜の街で働く女性は「11月はヒマでしたね。毎年11月は閑散期なのですが、コロナのせいで余計にお客さんが来ませんでした。こうなると、そのマイナス分を取り返すために12月に働かないといけない。12月は繁忙期だからチャンスなんです。出勤日数も時間も増やさないと」と、12月に向けて意気込んでいる。

「コロナが拡大しているから出勤を取りやめよう」ではなく、「コロナだからこそ出勤を増やしてマイナスを取り戻そう」という方向になるのだ。

「たとえば風俗で働く女性たちには『1か月でこれだけ稼ぎたい』という目標額がそれぞれあるわけで、足りないなら出勤を増やすしかない。客が来ないなら、客が来るまで出勤するのです」(風俗業界関係者)

 これは何も夜の街に限った話ではない。多くの商売において12月は稼ぎ時。ましてやコロナの影響で苦しい時期が続いている状況を考えれば、繁忙期というチャンスは逃したくないはずだ。

 労働現場に詳しい社労士は「もし、稼ぎ時の12月に入ってから緊急事態宣言とか自粛要請が出ようものなら、旅行業界や飲食業界への影響はものすごく大きくなる。潰れてしまうところが出てくるでしょう。11月中に自粛しておけば、年末年始の広がりは食い止められるかもしれません」と指摘した。

 12月に入ってから旅行や飲食の自粛要請をすることになったとしたら、あまりにも影響が大きすぎる。このまま手遅れになることは、あってはならないが…。

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