韓国でインフル予防接種後「59人死亡」 日本は大丈夫か? 

2020年10月28日 11時33分

インフルエンザの予防接種が無料の韓国(ロイター)

 韓国でインフルエンザの予防接種後、死亡する例が59人確認され、原因究明の調査が続いている。

 韓国ではインフルエンザワクチンの接種は無料。疾病管理庁によると、今月16日から26日までに死亡した59人の死因の分析を進めているが、うち46人について「ワクチン接種と死亡との関連性は低い」としている。韓国政府もこれを受け、無料予防接種政策を続行する方針だ。

 インフルエンザワクチンの接種では、急性アレルギー反応のアナフィラキシーショックなどがまれに起こるが、今回の死亡者にはそれを含め、異常はなかったという。死亡したのは70~80代が26人と高齢者の比率が高く、同じ製造番号のワクチンを接種した人が14人確認されている。

 韓国の死亡事例を受け、韓国製のインフルエンザワクチンの供給を受けているシンガポールが使用を一時停止するなど、影響が出ている。

 日本は大丈夫か。医療関係者は「日本で使用されるワクチンはすべて国産で韓国のものとは違う。予防接種と明確な関連があって死亡した例は、これまでにも起きていないので安心していい。接種後、30分は病院内で様子を見るようにすればよいともされています」と言う。

 今年は新型コロナウイルス禍で、冬場に流行するインフルエンザとのダブル感染が危惧される。日本ではインフルエンザワクチンが今シーズンは過去最大の6300万人分が用意されている。韓国とは違い、原則費用は自己負担だが、今月1日から65歳以上の高齢者を優先し、接種がスタート。26日からはそれ以外の人も受けられるようになった。

「今年は特に感染した場合、インフルエンザと新型コロナとの区別がつかなくなるので、やっておいた方がいい。例年、接種していないが今年はやっておこうという人も多い。ただし、ワクチンは鶏卵から作られるため、アレルギー疾患のある人は事前に相談が必要」と同関係者は話している。

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