惨敗・宇都宮氏 生放送中にNHKを直接批判

2014年02月10日 16時00分

次点だった宇都宮氏はチクリと一刺し

  9日投開票された東京都知事選、前回に続いて2回目の出馬となった前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)は、新宿区の選挙事務所でテレビの開票速報を見守ったが「舛添氏当確」の一報が入ると複雑そうな表情を浮かべた。事務所には託児所も設けられるなど、母親たちからの支持も厚い。涙ぐむ女性支持者の姿もあった。

 

圧勝の舛添氏20年五輪で世界の北野とコラボも

 

 同じ脱原発を訴える細川氏の立候補もあって「票が割れた」とも言われたが、宇都宮氏の矛先は選挙期間中のテレビ局の姿勢に向けられた。


 事務所でのNHKのニュース中継が入ると「NHKでも公開討論会をやるべきだと思う」と生放送中にNHKに直接批判を行ったのだ。支持者たちは「そうだ!」「その通りだ!」と拍手で賛同を示す。たまたまマイクを向けていたNHKの記者は顔を真っ赤にしていた。


 ツイッターなどのネットツールの活用や、街頭演説を精力的にこなしてきた宇都宮陣営だったが「それだけでは、都民の皆様に政策を届けられない」と悔しがる。矛先をテレビ局に向けでもしないと気持ちが収まらなかったのだろう。


 今回の選挙は猪瀬直樹前知事のカネの問題を受けて実施されたものだ。

 

「猪瀬さんの問題も十分な説明がされていない。舛添さんの政党助成金のことは、私としては法に触れるところがあると思う。知事になった場合、前任者がお金の問題で辞めたので、記者会見を開いて説明してほしい」。舛添氏の周囲でもささやかれる金の問題について、チクリと一刺しすることも忘れなかった。

 

 今後の国政選挙などへの出馬については明言を避けた宇都宮氏だったが、脱原発や福祉、ブラック企業の問題について「市民運動をやめるつもりはない」と気持ちを新たにしていた。