「ベルリンの少女像」設置か撤去か…「最終判断」長ければ半年以上先に

2020年10月19日 11時04分

こちらは韓国にある少女像

 ドイツの首都ベルリン市ミッテ区で、9月末にベルリンの韓国系市民団体「コリア協議会」によって設置された慰安婦を象徴する少女像を巡る騒動が広がっている。

 ミッテ区は戦時下の女性への性暴力に反対するとの観点で設置許可を出していたが、像は旧日本軍の行為のみを取り上げているとして8日に許可取り消しを発表。しかし、コリア協議会の反発を背景に、13日に設置を当面認めると表明。日韓両政府も応酬を続け、板挟みになったミッテ区は妥協策を見いだせるかどうか不透明だ。

 韓国はここ数年、国際社会に向け、戦前の日本をナチスドイツと同一化させるイメージ戦略を行っている。

 韓国メディアや韓国のSNSでは、旭日旗を「東洋のハーケンクロイツ」「慰安婦強制連行はホロコーストと同罪」と主張。一方で「ドイツは過去の過ちを真摯に反省しているのに、同じ戦犯国の日本は反省もせず歴史を歪曲している」と言い続けてきた。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏は「ベルリンの少女像設置は、過去を反省しているドイツに、反省していない日本を象徴する像を建てることで、日本の罪をより強くアピールしようという狙いがあります」と言う。

 ミッテ区は一度は撤去命令を出したが、圧力により撤回した。

 但馬氏は「在外韓国人グループ、この場合はコリア協議会の反日結束を甘く見ていたかもしれません。彼らは巧妙でした。緑の党などのドイツの左派陣営や女性団体を巻き込んだ上に、撤去命令の執行停止仮処分をベルリンの行政裁判所に申し込んだのです」と語る。

 裁判所が最終的に判断を下すのに、最短でも2~3週間、長ければ半年以上かかる。その間、像は撤去されずそのまま置かれる。

 但馬氏は「むしろ、今度の騒動で注目度がアップしており、日本軍=ナチスのプロパガンダの定着に一歩近づいたことになります。ドイツの司法にも多くの韓国系の弁護士が入り込んでいるのでしょう。ドイツの法律や行政に精通していなければ、ここまで手際よくこなせなかったと思います」と指摘している。