久しぶりの橋下節が炸裂した。橋下徹大阪市長(44)は、成人の日の13日、大阪市内の各所で行われた「成人の日記念のつどい」のうち4か所に参加したが、淀川区で怒りを爆発させてしまった。
 
 新大阪駅近くで行われた式典に橋下氏が登場したのは午後1時過ぎ。市関係者によると、開始早々に新成人数人が大暴れした。トラックで会場に乗りつけ、市長のあいさつが始まると拡声器を使って「橋下、元気~?」と大騒ぎ。知名度の高い橋下氏は、これまでも“ヤンチャ”な成人の餌食になったことはあるが、その都度「静かにしなさい!!」とたしなめる大人の対応をしてきた。
 
 ただ、今回は繰り返し大騒ぎしたため、腹の虫が治まらなかったようで「出て行きなさい!」と退席を命ずる一大事になってしまった。
 
 続いて出席した都島区の式典は「トオルちゃ~ん」というコールはあったものの、落ち着いていた。そのため、橋下氏は「さっき淀川区で全然ルール守ってくれなかった。元気な割に、ちゃんと着席しているのは素晴らしい」と大絶賛。都島区の新成人を「幼稚園児でもできることを褒められても…」と複雑な気分にさせたかと思いきや、ここでもなぜか大歓声に包まれた。
 
 橋下氏は退席させた新成人について「外に出したら式典の会場の前でケンカしちゃってエライことになっていた」と明かしたが、淀川区の関係者によると会場付近でケンカによる警察沙汰は起きていないという。ただ「警察は近くにいたので、トラックの駐禁は取られているかも…」とあきれていた。騒ぎたい気持ちは分かるが心も早く大人になることも大切だ。