一番福は春夏連続で甲子園出場した19歳

2014年01月10日 14時00分

1番で本殿に着いた京田さん

 表大門から本殿まで約230メートルの石畳で健脚を競う新春恒例の「開門神事福男選び」が10日朝、商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社・西宮神社(兵庫県西宮市)で行われた。午前6時の開門時に約5000人が表大門に集まり、先頭でゴールした京田世紀さん(きょうだ・せいき=19、同志社大1年)が一番福に輝いた。二番福は畑中悠志さん(19=大阪体育大1年)、三番福は岸本貴文さん(18=京都産業大学1年)。全員初出場で福男に選ばれた。

 一番福の京田さんは50メートル6秒1の韋駄天。くじ番号20番を引き当て開門直後に先頭に立つと、最終コーナーまで独走し、ガッツポーズで本殿に飛び込んだ。恒例の福男コールが湧き起こる中、「福」と書かれた額を堂々と天高く掲げた。

 この冬最大の寒波の影響で西宮市の6時の気温は2度を記録。猛烈な冷え込みとは真逆の熱いデッドヒートを制した京田さんは、昨年まで福島県・聖光学院の野球部に所属した高校球児で、一昨年の甲子園には春夏連続で正三塁手として出場した。プロ志望ではないが、現在も大学の野球部に所属している。

 東日本大震災も福島で被災。福を分け与える福男として「今も避難生活を余儀なくされている方がいると思うので、その人たちが少しでも元気になってくれればいいなと思います」と高校時代を過ごした地へ思いをはせて抱負を述べた。

「素直にうれしいです。福島の方に限らず、みんなが笑って楽しくなれるような1年にしたい」とはにかんだ京田さん。心優しい青年が得た福が、福島などの被災地に届けられる。