「コロナストレスが感染拡大させる」九大名誉教授が指摘する免疫劣化

2020年08月14日 11時30分

 国内では13日、新たに1173人の新型コロナウイルス感染者が確認された。新規感染者が1000人を上回るのは9日以来。沖縄は97人で、人口当たりの感染者数が47都道府県で最多。東京は206人、神奈川123人、愛知109人、大阪177人、福岡143人と、都市部で高止まりの状態が続いている。その理由はコロナストレスのせいで、日本人の免疫力が低下しているからなのかもしれない。

 東京理科大学基礎工学部生物工学科教授の村上康文氏が開発した、新型コロナウイルス抗体定量検査システムについての会見が13日に都内で行われた。同席した九州大学名誉教授の藤野武彦氏は同システムについて「感染実態を知る画期的な方法が発明された。こういうデータを用いて実態を早く知るべきだ」とコメントした。

 免疫には大きく2つあり、人が生まれ持っている自然免疫と、白血球の中のリンパ球と呼ばれる免疫細胞(ウイルスに対する抗体)の獲得免疫に分けられる。現在の日本の状況について、藤野氏は「コロナによってストレスが日本に蔓延している。ウイルスと同じようにストレス不安が高まっている。不安があると自然免疫が低下する。感染しやすくなる。これにはエビデンスがあり、コロナ経済危機自体が、我々の免疫を劣化させ、結果的にウイルス感染を悪化させている」と指摘した。

 また、藤野氏は新分野「健康科学」で1991年に「脳疲労」概念を提唱した。ストレスで大脳の新皮質経路と辺縁系経路が機能不全になり、脳の働きが低下し、それが行動異常につながり、うつ病、がん、風邪などを発症させるというものだ。

 自然免疫を高めるためには「自分にとって心地いい香りを選ぶ。自分がおいしいと思うものを食べる」「コロナ禍で3密を恐れて自宅待機になり笑いを忘れている。もっと臨機応変にコロナに対応しなければいけない」などと説明した。