20万円だまし取った結婚詐欺男に有罪判決 惚れた仲でもいざという時に役立つ「借用書」の重要性

2020年08月13日 11時30分

 結婚詐欺をした、裁判所元事務官の男(27)に執行猶予判決が下った。

 公務員限定の婚活パーティーで知り合った女性(35=当時)に「裁判官だ」と名乗った男は、2018年に結婚を前提に積立金をしようと誘い、現金20万円をだまし取った詐欺罪に問われた。名古屋地裁は12日、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。

 結婚詐欺に詳しい法曹関係者は「私の知人にも自衛隊員を名乗る男に、約200万円を取られた女性がいました。でも、これは立件できませんでした。結婚詐欺は認定するのが難しい。お金を貸したのではなく『貢いだだけ』と受け取られかねないから」と指摘した。

 だまし取られたのか、好きだからお金をあげたのかを明確にしておくと罪に問いやすいという。 「借用書があるといい。手渡しでなく振り込みにして記録に残るようにしましょう」と前出の法曹関係者はアドバイスする。

 また公判で男は意外な動機を語っている。

「女性に職業のことばかり聞かれて、反感を覚えた」と話したのだ。偽っていた裁判官について聞かれたということだが、いったいどういうことなのか?

 法曹関係者は「裁判所の事務官として働く中で、裁判官に対して勝手に引け目を感じていたのではないか。事務官だから、身近に仕事内容を見ている裁判官と偽るのは簡単でしょう」と推測した。ただ、事務官と名乗っても問題なかったかもしれない。婚活パーティー常連の男性は「不景気に強い公務員は婚活市場で人気です」と断言する。

「官僚の参加者もいましたから裁判官がいても不思議ではない。公務員は人気だけど職場で出会いがあるとは限りません。しっかりしたところが主催するパーティーなら、職業を偽ることはできないはず」

 恋愛感情があると借用書は頼みにくいだろうが、こういうことはちゃんとしておいた方がいい。