香港 相次ぐ逮捕に世界各国は猛反発 強気の中国は摘発継続の構え

2020年08月13日 11時30分

中谷元・元防衛相
中谷元・元防衛相

 香港で民主派活動家らが相次いで逮捕されたことに対し、中国への大きな批判の声が日本と台湾からも上がっている。

 日本では、香港市民の人権保護を目指す超党派の議員連盟が12日、香港国家安全維持法違反容疑で周庭氏や香港のメディアグループ創業者の黎智英氏が逮捕されたことを受け、中国と香港政府に抗議する緊急声明をまとめた。

「香港当局は市民や報道機関に圧力をかけ、民主化運動を押しつぶす構えだ」と批判。日本政府に、国安法に基づく捜査共助に応じないよう要請した。

 議連共同代表を務める自民党の中谷元・元防衛相が首相官邸で西村明宏官房副長官に手渡した。西村氏は「関係省庁と協議する」と応じた。

 声明は、香港からの入国希望者や在日香港人を保護するため、ビザ免除の滞在期間延長、就労ビザ発給要件の緩和を求めた。

 台湾の蔡英文総統は12日に「中国は国安法を使って、直接香港の自由と人権、法治の基礎を侵害している」と批判し、中国共産党に誠意ある対話を通じて解決を図るよう要求した。蔡氏は、香港情勢がさらに悪化した場合「法治の基礎の上に打ち立てられた国際金融センターの地位と自由市場メカニズムが破壊される」と懸念を表明。国際社会に対し、香港人が自由と人権を守ることを支持するよう呼び掛けた。

 ただ中国は、民主派活動家の摘発を継続する構え。共産党機関紙、人民日報系の環球時報は12日付の社説で、黎氏の逮捕に米国が激しく反発したのは、米国の利益に直接関わるからだと指摘し、黎さんが米国と「特別な同盟関係」にあると主張した。

 また人民日報海外版は、周氏が拘束中に「欅坂46」の曲を思い浮かべていたと語ったことに触れ、「日本の反中的な政治家にひざまずく、暴力的で無能な、外国にこびる人物だと香港で見られている」と非難した。

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