福山雅治、ケンコバらが〝愛用〟する「TENGA」が15周年リニューアル 女性広報が熱く語った「未来」

2020年08月11日 12時00分

TENGAマーケティング本部の西野氏

 アダルトグッズの革命児「TENGA」がこのたび、15周年を迎えたことを記念して創業以来初めてTENGAカップシリーズ11種をリニューアルした。今や販売エリアは世界69か国・地域に及び、累計出荷数はなんと9000万本。その裏側にはひたむきな商品開発はもちろん、熱い女性社員たちの活躍があった。

 TENGA社の創業は2005年。もともと自動車整備士だった松本光一社長が「うしろめたさを感じることなく、ポジティブでかっこいいグッズを作ろう」と一念発起して5種類の赤カップシリーズが誕生した。1年間で6万個売れたらヒットといわれるアダルトグッズ業界で赤カップは100万個を売り上げた。

 07年には福山雅治やケンドーコバヤシらが“TENGA愛”にメディアで言及したことで知名度が急上昇。翌08年に初めての女性社員が入社したという。
「当時は社員が10人ほどでしたが、『性を表通りに』というコンセプトに共感して少しずつ女性社員が増え、10年には6人になったそうです。13年に女性向けのセルフプレジャーアイテム『iroha』がリリースされたことで女性からもさらに注目を集め、今では社員124人のうち4割が女性ですね」

 こう語るのは、17年に入社したマーケティング本部グループマネージャーの西野芙美氏。TENGA社を知ったのは「女子高生時代だった」と振り返る。

「フリーペーパーのR25でTENGAを知って、スタイリッシュなデザインのオナホールがあるんだってびっくりしたんです。その時からけがらわしい印象はなくて、後日『性を表通りに』を知ることになり、出版社勤務を経てTENGAに転職しました。ただ入社前、両親にはアンダーグラウンドな世界なのではと心配されたので、ヘルスケア商品やirohaのことを説明して理解してもらいました。やっぱり男性と女性では性欲の取り扱われ方が全然違うところがありますよね」

 TENGA社が女性向けに開発したirohaも発売時には“女性用TENGA”と報じられたこともあったが、アダルトグッズではなくあくまでもTENGAは「セクシャルウェルネスアイテム」、irohaは「セルフプレジャーアイテム」というカテゴライズにこだわり続けた。

 そして、マスターベーションは秘め事ではなく生活の一部だという思いが浸透し、百貨店での常設店(TENGAは19年3月に阪急メンズ東京、irohaは19年11月に大丸梅田店)へとつながっていった。

 また、大手ディスカウントストアやネット通販大手に頼っていた販売チャネルも増え、今では「スギ薬局」などのドラッグストア約1万4000店や遊べる本屋「ヴィレッジヴァンガード」でも販売されている。今後のTENGAの可能性はどこにあるのだろうか?

「実は欧米ではセクシャルアイテムの多くが女性向けなんです。その意味ではリニューアルしたTENGAはまだまだポテンシャルがあると信じています。この職場は性別が意識されることがないから働きやすいですし、5年後、10年後が楽しみです!」

 TENGAは一瞬の快楽だけでなく、働く人に笑顔をもたらしていた。