嘱託殺人医師が知人に犯行予告か 「魂だけでも救ってきますわ」の意味

2020年07月30日 11時30分

 京都の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の嘱託殺人事件で、逮捕された仙台市の医師大久保愉一容疑者(42)が事件の約1か月前の昨年10月下旬、ツイッターでやりとりしていた知人女性に「とにかく(患者の)魂だけでも救ってきますわ」とのメッセージを送っていたことが30日、分かった。事件は30日で容疑者逮捕から1週間。

 取材に応じた知人女性は被害者の林優里さん(51=当時)ともツイッターで連絡を取り合っており、今年1月に安否を心配した女性に対し、大久保容疑者は「(林さんは)寿命ですかな」と死亡した経緯を知らない態度で応じていた。

 女性は自身も難病患者であることから、安楽死について大久保容疑者、林さんとそれぞれ連絡を取るようになったという。大久保容疑者は昨年10月下旬、女性に「極秘でお願いします」と前置きしつつ、林さんから安楽死の依頼を受けたことを明かした。

 女性が林さんと主治医の関係などを伝えると「直接行ってきますかね」「引き取ってこっちで面倒みっかな」と返信してきた。

 大久保容疑者は昨年11月30日、京都市中京区の林さんの自宅マンションで、都内の医師山本直樹容疑者(43)とともに嘱託を受けて薬物を投与し、急性薬物中毒で林さんを死亡させた疑いがある。

 今年1月、大久保容疑者は女性に「(林さんから)連絡来ないっすね」と答え、「合掌」と互いにメッセージを送っていた。

 女性は取材に「(大久保容疑者は)出張診療をしていたので、仕事の延長で京都に寄るのかな、というぐらいに思っていた。事件には驚いているが、医師として患者の意向を尊重してやったことと受け止めている」と話した。