コーヒー豆くりぬきコカイン密輸 なぜバレた? アダとなった〝遊び心〟

2020年07月21日 11時48分

ここに交ぜられたらわからない!?

 ちょっとした“遊び心”がアダとなった。

 欧州メディアによるとイタリア警察はこのほど、南米コロンビアから輸入されたコーヒー豆の小包に粉末のコカインが隠されているのを見つけて、受け取りに来た50歳の男を逮捕した。

 コロンビアといえば質の良いコーヒーの産地として知られる一方、裏社会ではコカインの産地としても有名だ。そんな名産品同士の“いけないコラボ”は、相当な労力をもって実現した。なんとコーヒー豆の一粒一粒を切って中をくりぬき、そこにコカインを詰め込んで目立たないように茶色いテープで封印し、これを普通のコーヒー豆に交ぜたのだ。

 小包はコロンビア第2の都市メデジンから送られ、イタリア・ミラノのマルペンサ空港に届いた。あて先はフィレンツェのたばこ屋になっていたそうだ。なかなか手の込んだやり方だが、なぜバレたのか? 優秀な麻薬探知犬の活躍、ではなく実は、1人の捜査官のひらめきがコカインの発見につながった。

 イタリア警察によると、コーヒー豆が入った小包に送り主として「サンティーノ・ダントニオ」という名前が記してあったのを見て、捜査官は不審に思ったという。映画好きならお分かりだろうか。キアヌ・リーブス主演の人気シリーズ第2弾「ジョン・ウィック:チャプター2」(2017年公開)に登場するイタリアマフィア「カモッラ」の幹部の名前だ。

 小包を開封した捜査官はすぐに茶色いテープが貼られたコーヒー豆の粒を見つけ、カッターで切って中を確認すると白い粉が出てきた。2キロ分のコーヒー豆からコカインが入った約500粒が見つかり、コカインの量は計150グラムだった。
 イタリア警察は今回の事件を「カフェ・スコレット」と命名。アルコールを入れて飲むエスプレッソ「カフェ・コレット」と、正しくない行為を意味するスコレットをかけたわけだ。一方、ネット上では「ジョン・ウィックが事件を解決した」「キアヌに感謝しよう」などの声が上がった。