アフターコロナの中国で新〝性〟活様式 成人体験館が大人気

2020年07月09日 16時00分

【アツいアジアから旬ネタ直送 亜細亜スポーツ】中国の性風俗産業は、習近平が国家主席になった7年前から厳しい取り締まりが続いている。そこに新型コロナウイルス禍が直撃。闇営業は一部であるにはあるが、ほぼ壊滅状態だ。

 そんな中、新たなプレースポットとして出現したのが充気娃娃(空気を入れた人形)、つまりダッチワイフと遊べる店。「成人体験館」といい、建前上は空気人形と触れ合える体験型ショールームだが、実際は風俗施設だ。客集めのピンクチラシでも「時間内は発射回数無制限」などとうたっている。

 地元ニュースサイト「今日熱点」によると、その1号店は香港郊外、広東省深セン市にオープン。「最初は友人たちに『頭がおかしくなったのか?』と言われたよ。それでも男性たちの役に立てればと思って開店しました」と店長の李博さんは話す。

 淫靡なネオンがともる店内には小部屋があり、ベッドの上でなまめかしいラブドールが座ってお出迎え。来店客は好みの子を“指名”し、個室で思い思いの時間を過ごすというわけだ。部屋にはコンドームなども常備している。

 人形たちは定期的に、女性ヘアメークの手により髪形を整えられ、化粧を直される。そのつど表情や雰囲気が違うのも売りだ。こうした店が深センに10か所ほどあり、客は近隣に広がる工場地帯の労働者が多いそうだ。

 上海在住駐在員が解説する。

「料金は1時間200元(約3000円)程度で、中国の相場にしてはやや高い。コロナ以前は、場末の安いところなら300~400元(約4500~6000円)も出せば生身の人間とできた。そう考えると割高だが、それでも盛況なようだ。中国製ラブドールは近年、日本製ほどではないがデキがよくなってきたし、人間相手だとまだまだコロナ感染が怖い。となれば、人形でもやむなしと考える人が増えているのかも」

 地元の中国人男性にも話を聞いた。「あぁ、労働者のストレスを解消する大人のオモチャの話ね。ニュースで見たけど、地元民はあきれてないよ。だって、農民や労働者には性的欲求を発散する場所がないから。売春婦は高すぎるし」

 地元紙大手「澎湃新聞」の取材に、皮膚科が専門の楊孔超医師も「このサービスは、男性の生理的欲求を一時的に解消し、自らをリラックスさせる有効な方法であり、犯罪を減らす可能性もある」とコメント。「ただし、人形にもコロナウイルスが付着している可能性があり、消毒の徹底が求められる」という。

 また市当局も「製品を体験するだけならば売春に当たらず、法的に問題はない」とお墨付きを与えている。アフターコロナの中国で、新しい“性”活様式として定着するか。(室橋裕和)