自殺の外務省企画官に「他殺説」

2012年06月29日 18時00分

 海上保安庁から外務省に出向していた国際情報官室の企画官(47)が、20日に千葉県の自宅で首をつって死んでいるのが見つかったが、一部で「他殺ではないか」との声が出ている。

 

 政府関係者によると、外務省は最近、男性の所属部署などで情報漏えいがあった疑いがあるとして内部調査していたという。山根隆治副大臣は25日の会見で「男性を処分しようとした事実はない」と強調している。

 

 内部調査とは、中国が新型弾道ミサイルの発射台車両を北朝鮮に輸出していたとの貨物船の記録を日本政府が入手していたとの一部新聞の報道に関するもの。軍用車両の利用目的は大陸間弾道ミサイル運搬にあり、北朝鮮に武器輸出を禁じた国連安保理の制裁決議に違反すると報じられている。そのうえで、情報を得た日米韓が結果的に適切な処置を取らなかったとも伝えた。

 

 外務省OBは「北朝鮮の脅威を見過ごした外務省及び日本に憤りを感じてマスコミに告発したが、それが発覚して自殺したという構図」と話す。

 

 昨年4月に出向したこの男性の主な仕事は核と通常兵器の不拡散だ。

 

「日本で『不拡散』といえば、北朝鮮の動向のこと。企画官は各国大使館を通じて情報を得るのが通常だが、防衛省から得ることもある」(OB)

 

 ネット上では「中国や北朝鮮への配慮から消された」などの〝陰謀説〟がまことしやかにささやかれている。これについて前出のOBは「報道内容があまりに外務省の持っている情報と類似していたのでバレたのだろう。真面目な性格が災いして自殺した可能性が高い。今回の件で不利益を被った国や機関に消された可能性もないことはない」と慎重だ。