越境移動解禁で実質コロナ明け 地方に観光客集結も混雑はなし

2020年06月22日 16時15分

アキバはコロナ禍前に近い人出

 新型コロナウイルスの感染予防対策として、政府が自粛要請していた都道府県境をまたぐ移動が19日から全面的に解禁となり、最初の週末となった20、21日には、地方へ県内外を問わず観光客が訪れた。

 緊急事態宣言は5月25日に全国で解除となったが、政府は東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県と北海道では都道府県境をまたぐ移動を控えるよう要請していた。

 東京などでは、この週末が実質的なコロナ明けということにもなり、世界遺産の日光東照宮などがある栃木や、群馬などの観光地へ県外客が集結。

 SNS上では、栃木の宇都宮餃子の店に待ち時間90分の行列ができていたと話題になっていたが、他にも人が集中して来訪した場所があった。

 それは、今が旬のさくらんぼやブルーベリーなどのフルーツ狩りを楽しめる農園で、周辺では特に東京の足立、品川、世田谷ナンバーの車が目立っていたという。

 多くの農園では、移動解禁に合わせて、フルーツ狩りをスタートさせ、人が殺到。フルーツ狩りはビニールハウスの中で行われることが多いが、ビニールをネットに代えるなどして換気はできている。予約制、時間と人数制限、マスク着用の咳エチケットを徹底するなどの対策を行っており、園内での混雑はなかったという。

 ある園の責任者は「コロナ以前に多かった観光バスツアーは今年は、キャンセルになった。正直もうヤバいと思っていたけど、観光客が戻ってきてうれしい。開園初日は、少しでも良い果実を求めて毎年混みます」と明かした。

 またコロナの影響で海外便が減少し、訪日観光客が激減したことで、国内観光を選ぶ人が多かったようで、京都を訪れた40代の男性は「伏見稲荷大社へ行った。今は外国人観光客がいない良い機会で、街も割とすいていた」と話した。

 外国人観光客が戻ってくる日はまだまだ先。インバウンド需要が見込めない分、国内で支えるしかないが、どこまで持ちこたえられるか。