中国の“恥遺産”「中華性文化博物館」ついに閉館

2020年06月22日 16時00分

閉鎖された中国性文化博物館の四十八手人形

 中国の“恥遺産”の一つとして知られていた「中華性文化博物館」(蘇州市)という施設がついに閉館に追い込まれてしまった。

 この博物館は“中国の秘宝館”と言えるようなところで、館内には性的な展示物が数多く展示されていた。

 とりわけ人気のあったのが唐の時代に作られた陶器製の四十八手人形だ。また、拷問器具と思われるものも人気で、馬の背中に取りつける鞍のような形をしており、その中心部からは、木製の巨大な「男根」がそそり立っていた。罪を犯した女性をまたがらせたのだろう。そして、博物館の入り口には、巨大な男根を持つ男性の彫刻が鎮座していた。

 近年、中国では、この手の施設は風当たりが強いようだ。“恥遺産”が次々と消えていっている。

 中華性文化博物館の開設は1995年。上海市青浦鎮に展示場を開設したが、市街地から遠かったためあまり訪問客が来ることはなかった。その後、上海南京路歩行者通りに移転したが、人目に付きにくい場所だった。2001年に上海市武陵路に移転してから大人気となった。物珍しさも手伝って数多くの観光客が訪れた。しかし、あまりにも知られてしまったことから当局の目に留まり、蘇州市に移転することになった。古代中国の性的な文化財、彫刻、図面、書籍などは2000点以上あり、最古のものは8000年以上前のものがあった。原始社会におけるセックスをうかがい知ることのできる施設だった。

 中国文化ウオッチャーの男性は「自分は上海と蘇州市の両方に行きました。四十八手人形は、意外でしたね。陶器で作られていましたし。考えてみれば、唐の時代はおおらかだったんでしょうね。閉館になってしまったということですが、これらのものがどこに行ったのか心配です。やはり文化遺産なのですから、処分されていないことを望むばかりです」と語る。

 習近平国家主席は第2期政権になってから、国内にあった置き屋を一掃しているが、ついに“秘宝館”にまで手を伸ばしてきた。このままでいくと、中国国内からエロ的なものは一掃されてしまうかもしれない。