湘南の海水浴場開設断念でも危険!若者大挙し無法地帯になる可能性

2020年06月03日 16時15分

 湘南の多くの市町が海水浴場の開設を断念した。海水浴場の開設は、サメなどが入らないようにネットを張って管理し、監視員を置いたり、割れた瓶がないように海岸をきれいにしたりと、客が安全に利用できる状況を整備する必要がある。そんな海水浴場が開設された上で、海の家が建築されて営業となる。それらの許認可権は神奈川県にある。

 管理されていない海は“自然”となるわけで危険が生じる。しかし、神奈川県は海水浴客に対して、遊泳の遠慮をお願いする看板を設置する旨を担当者が話している程度のようだ。

 同県の海水浴場組合連合会副会長で、由比ガ浜茶亭組合組合長の増田元秀氏は“自然な海”でのやりたい放題を危惧する。

「夏の海岸には海水浴場が開設されなくても、海の家がなくても、多くの若者が大挙してくることが想像できます。海岸に大量に持ち込んだお酒で大宴会を催し、大音量で音楽を流し、さながらビーチパーティーのように大騒ぎするでしょう。バーベキューもできる、お酒も自由に飲める無秩序なビーチはゴミであふれ、近隣の住民に多大な迷惑をかけるでしょう」

 泥酔して海に入ることほど危険なことはないだろう。

 そして、ずさんだという神奈川県知事の姿勢にも怒り心頭だ。そもそも海岸の管理責任は都道府県の知事にあると海岸法に定められている。海水浴場開設期間は、その管理責任が県から開設者(町長、市長、海浜組合など)に移管される。

 増田氏は「今回のケースでは海水浴場を開設しないので神奈川県知事が海岸を管理することとなりますが、これまで何の計画も示されませんでした。だから、県内市町の首長は予算をやりくりし、マナーアップ条例の施行や警備員の配置計画など、海岸管理の準備に着手してしまいました。海水浴場開設断念を迫るガイドラインを提示した神奈川県は、可及的速やかに管理運営計画を示すべきだと考えています。夏はすぐそこまで来ているのです」と指摘した。