コロナ休業中の飲食店で元従業員らの窃盗相次ぐ

2020年06月03日 16時15分

 従業員による勤務先への窃盗が相次いでいる。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、休業中の飲食店に盗みに入ったとして警視庁月島署は2日までに、コンビニ店員の男(28)を窃盗などの容疑で逮捕した。

 同署によると、容疑者は、緊急事態宣言が発令されていた4月28日午前2時半ごろ、もんじゃ焼き店の給料袋などから約31万円を盗んだ疑い。容疑者は今年1月まで店に勤務しており、給料袋の保管場所を把握していたとみられる。その証拠として、店のことを知らない泥棒なら真っ先に狙うはずのレジなどは荒らされていなかった。

 付近の防犯カメラを解析した結果、犯行当日に店付近で不審な動きをしている容疑者が記録されていた。店の入り口と、従業員用の入り口のドアガラスがドライバーで割られていた。

 容疑者は「コロナで休業していると思い、侵入した。カネがなくてやった」と容疑を認めている。

 店の関係者は「感染予防のため店を休業していることもあり、売り上げは厳しかった。許せない」と怒りを隠せない様子だ。

 都内では、他にも休業中の飲食店で従業員による盗難事件が多発。豊島区南池袋の居酒屋で料理長を務める男(29)が4月上旬、臨時休業中だった同店に侵入し、店の金庫から約5万5000円の釣り銭を盗んだとして、窃盗の疑いで警視庁に逮捕された。金庫の鍵の場所は、料理長と店長しか把握しておらず、盗難は別の系列店の金庫でも発生している。

 また、秋葉原にあるメイド喫茶「エスポワール」は、コロナ禍による売り上げの不振や、店員による犯罪行為により閉店を決意。店のツイッターには、閉店の報告として「レジ金を盗む子、監視カメラの向きを変える子」「一緒に働けないと判断」などとつづられている。

 街が以前の落ち着きを取り戻すのはまだまだ先のようだ。