告発の元慰安婦も嫌悪「性奴隷」の語源

2020年06月01日 16時20分

 元慰安婦の支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前代表で、不正会計疑惑が浮上している尹美香(ユン・ミヒャン)氏(55)が先月末、国会議員に就任した。任期は4年。韓国各紙は疑惑解明が不十分だと一斉に報じ、辞任を求める社説も見られた。

 約30年間活動をともにした元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(91)が寄付金の使い道に異議を唱えたことをきっかけに、不正会計疑惑が相次いで浮上している。

 保守系の韓国紙「中央日報」によると、李さんは先月25日の記者会見で「私がなぜ性奴隷ですか。その汚い『性奴隷』という言葉をなぜ使うのかと聞くと、米国が聞く耳を持つように、米国の人々が怖がるように(言うのだと)。話にならない」と声を高めたという。

 当事者の李さんが嫌がっている「性奴隷」という言葉で集めたカネを尹氏は不正に使った疑惑がある。その慰安婦“支援”によって名声を高め、議員になったが、世論からは「議員職を辞するべき」との声もある。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「実は『性奴隷』という言葉の創造主は日本人弁護士の戸塚悦朗氏でした。戸塚氏は慰安婦問題の活動家として国連人権委員会の常連でした。何度もこの問題を議題にしようとしましたが、他の委員の食いつきがいまひとつなので、あるとき『日本軍のセックス・スレイブ(性奴隷)』という言葉を使ったら、関心が一斉に集まったといいます。本来、日韓間の問題にすぎなかった慰安婦問題を国際問題へと拡大した張本人なのです。戸塚氏も何らかの立場をはっきりさせるべきでしょう」

 これは李氏が聞いたという「米国が聞く耳を持つように」との尹氏の言葉とも一致する。

 但馬氏は「そもそも慰安婦は娼妓(しょうぎ=公娼)であり、当時、職業として認められていました。朝鮮にも妓生(キーセン)や蝎甫(カルボ)といった娼妓はいました。決して彼女たちは奴隷ではありません。李さんが次にやるべきことは、『性奴隷』という言葉で辱めを与えた戸塚氏を名誉棄損で訴えることではないでしょうか」と指摘している。