自粛明けで銀座や新宿は早々に行列 「リベンジ消費」期待するデパート&ブランド店

2020年06月01日 16時00分

“リベンジ消費”に期待だ。

 緊急事態宣言が5月25日に全国で解除され、東京では徐々にデパートが営業し始めた。30日には新宿伊勢丹が再開し、午前11時の開店前から行列ができた。同店は感染予防のため、営業時間を午後7時までに短縮したり、入場口で客の検温を行うなどの対策を取った。

 緊急事態宣言の発令を受け、デパート各社は食品フロア以外で臨時休業の措置を取っており、自粛期間中の売り上げは急落。日本百貨店協会が22日に発表した4月の全国百貨店売上高概況では、全国の百貨店の売上総額は前年同月比約72%減の約1208億円で、統計開始以来の下げ幅だった。

 宣言の全面解除後初の週末はにぎわったが、デパート関係者は「購買意欲のある顧客が来店するのはうれしいが、一時的なものでは」と見る。自粛慣れで“不要不急”の商品を追い求めなくなった人々は、コロナ禍以前の華美な生活に戻るのだろうか。

 銀座に路面店のあるカルティエやティファニーには、開店前から約50人ほどの列ができた。「コロナ禍で予定を組み直した挙式などに合わせ、至急で結婚指輪などの購入のため、店に行ったのでしょう。若めのカップルが多かった」とブライダル関係者。

 デパート同様、ラグジュアリーファッションブランドも“リベンジ消費”に期待しているとみられる。リベンジ消費とは、自粛していたストレスの反動で購買意欲が高まること。いち早くコロナを抑え込んだと自負する中国では、すでにリベンジ消費が拡大している。

 シャネルは生産コストや為替レートの変動などの関係、工場や職人のサポートのため、革小物などの最大17%値上げを発表。これを受け、中国や韓国の同店には、ロックダウン解除後、値上げ前の商品を求めて客が殺到したという。

“自粛期間”が明けて店が営業を再開し始めた日本でも、リベンジ消費は起こるのだろうか?