逮捕74歳サギばあさんの〝渡り鳥人生〟

2012年06月25日 18時00分

 見ず知らずにもかかわらず居候させてくれたおばあさんからお金をだまし取った極悪ばあさんがお縄となった。ひったくり被害に遭ったとうそをつき、居候させてもらった無職女性(73)から現金5万円をだまし取ったとして、兵庫県警姫路署は21日までに、詐欺の疑いで住所不定、無職の森重万美枝容疑者(74)を逮捕した。

 

 調べでは、森重容疑者は15日、女性宅で女性に、「父の遺産2億6000万円が入るので返済できる」と偽り、5万円をだまし取った疑い。「パチンコに使った」と容疑を認めている。

 

 女性は13日、JR姫路駅前のベンチに2日連続で座っていた森重容疑者をふびんに思い、声を掛けた。森重容疑者は「ひったくりに遭って一文なしになった。警察に相談しているので、まだ姫路にいなければいけない」とうそをつき、同情した女性が姫路市内にある自宅に泊まるよう勧めた。居座り続けるのを不審に思った女性の家族が19日夜、姫路署に相談して発覚した。「余罪が10件ほどありそう」(捜査関係者)。

 

 森重容疑者は過去にも詐欺で指名手配され逮捕されたことが何度もあり、51歳のとき、熊本県本渡市(現・天草市)で顔見知りから200万円を詐取し、ほかに知人らから580万円をだまし取り、指名手配されたことも。61歳のときには、京都市のブティック経営者に「私は国立京都病院の看護婦長。来年定年で退職金7000万円が入る」と偽り、300万円をだまし取った。9年前にも静岡県で詐欺で逮捕された。

 

 警察関係者は「刑務所から出ると、知り合いのいない土地に行き、まず年配の女性が経営するブティックで服や時計を言葉巧みにだまし取り、それでカネ持ち風な格好をし『今度、大金が入るから』と別の人から現金を詐取する手法のよう。そうして現金が入ると、旅行し、カネが尽きると、また詐欺をしていたんでしょう」と指摘。

 

 いつから詐欺をするようになったのかは不明だが、数十年にわたり詐欺旅行と刑務所暮らしを繰り返していたようだ。