韓国・慰安婦支援団体の不正にメス 寄付金めぐり告発が連鎖

2020年05月26日 16時15分

 韓国で元慰安婦を支援する団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)が集めた寄付金を、被害者のために使っていないと指摘している元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(91)が25日、南東部大邱で記者会見した。正義連の尹美香(ユン・ミヒャン)前代表らが、慰安婦を不当に利用したとして「許せない。罰を受けるべきだ」と批判した。

 李さんは寄付金集めが「当然のことなのかとも思ったが、少し恥ずかしかった」と述べ、これまで正義連の活動に同調しながら疑念も感じてきたことを明らかにした。

 尹前代表らと約30年間活動を共にしてきた李さんだが、今月7日に記者会見で正義連の寄付金の使い方に異議を唱えた。その後、検察が横領などの容疑で正義連の捜査に着手している。

 これとは別に、京畿道広州にある元慰安婦が生活する支援施設「ナヌムの家」を巡り、寄付金を慰安婦のために使っていないとの施設職員の内部告発を受け、京畿道はこの日までに調査に乗り出している。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「正義連本部ばかりか、ナヌムの家にまで寄付金不正疑惑が飛び火しています。正義連関係者は尹氏1人に責任を押し付けて、どうにか組織の延命を図ろうとしているようですが、求心力の低下はぬぐえません。寄付金の返還運動の動きもあるようです」

 正義連の運動を支えていた多くは大学生を中心とした若者層だ。日本大使館前で行われる「水曜デモ」のサポーターでもあり、募金活動の先兵でもあったという。

 但馬氏は「若者はトレンドに敏感です。今まで水曜デモに参加し、日本大使館に向かって声を上げるのは、彼らにとって“正義”であり、“愛国者の証し”であり、ヒロイズムに陶酔できる“カッコいいこと”でした。しかし、今やそれは“カッコ悪いこと”“無知の証明”になってしまったのです。となれば、彼らの慰安婦離れも早いでしょう」と指摘している。