緊急事態宣言解けた大阪・ミナミ インバウンド頼みの店舗は苦境続き

2020年05月25日 16時20分

人通りが戻ってきた道頓堀

 これまでどおりを目指すのか、それとも――。大阪、京都、兵庫の関西3府県では24日、緊急事態宣言解除後初の日曜日を迎えた。

 大阪・ミナミの道頓堀周辺には、家族連れや学生の集団など多くの買い物客が行き交い、にぎわいを見せた。

 戎橋でスパイダーマン姿のパフォーマンスを披露していた男性は「3月まではほぼ毎日やってましたが、人がいなさすぎて、稼ぎがほとんどゼロ。4月からやめてました。おとといからまた始めましたけど、人通りが戻ってきてる。見てもらってナンボですし、楽しいですね」と道行く人々との交流を楽しんでいた。

 にぎわいを取り戻すために一歩踏み出したが、コロナ禍以前と比べ、決定的に変わっていることがある。当たり前だが外国人がほとんどいないのだ。

 インバウンドの観光消費に支えられていた面が強いだけに、飲食店関係者は「いかにミナミが外国人頼みやったかよく分かる。外国人観光客が戻れば、大阪も元通りって言えるんやろうけど、頼りすぎててもええのか…」と話す。

 より影響が大きいのがドラッグストアだ。ミナミではインバウンド需要を見込み、大型ドラッグストアが乱立してきたが、コロナ禍で客が激減。閉店や店舗統合に追い込まれる店が相次いだ。この日も、従業員が黙々と閉店作業をする店があった。

 ドラッグストア関係者は「テナントの賃料は高い。今は我慢比べですが、インバウンドが戻ってこなければ、さらなる撤退もあるでしょう。コロナの第2波も十分に考えられ、ネット販売にシフトチェンジしているところも多いですね」と話した。

 通行人からは「前は外国人だらけで行く気にもならんかったから、昔のミナミみたいで、ええねんけど」との声も聞かれたが、ミナミの復活の形が注目される。