検事総長ポストへの布石とされた定年延長に、賭け麻雀で終止符を打った東京高検の黒川弘務検事長は21日、辞表を提出。新型コロナウイルスで自粛を強いられた市民の怒りの矛先は、検察庁法改正を目指してきた政府にも改めて向かった。

 そんな中、安倍晋三首相は、昭恵夫人の週刊誌報道にまたまた頭を悩ませている。

 国内で新型コロナウイルス感染が拡大した3月中旬、昭恵夫人は能天気に大分県を旅行して国民からひんしゅくを買ったばかり。

 さらに発売中の女性週刊誌「女性セブン」は、昭恵夫人が新型コロナの感染拡大を防ぐため飲食店などに自粛要請した小池百合子都知事に怒り心頭と報じた。東京・神田にある居酒屋「UZU」を経営する昭恵夫人が、周囲に「“補償がないと店が潰れちゃう”とボヤいていたそうです」と伝えている。

 政府関係者は「昭恵夫人の居酒屋経営に安倍総理が口を出した話は聞いたことがありません。言葉が適切かどうか分かりませんが、総理にとっては、夫人に派手に動かれるより、居酒屋の経営は道楽として安心して見ていられる。コロナ自粛で死活問題の飲食店経営者たちにしたら、お気楽な昭恵夫人の発言には怒って当然ですが」と話した。

 それにしても、都内に対する緊急事態宣言が解除されない中、昭恵夫人の行動だけでなく、ちょいちょい物議を醸すSNSの発信などを止められないのか。

「昭恵夫人は自己中心的な人物。安倍総理が疲れて帰宅しても、自身の好きなミュージシャンの音楽をガンガン大音量でかけていたといいますからね」(政界関係者)

 空気の読めないファーストレディーから目が離せない。