通学休止で大学の設備使えない オンライン授業に学費返還要求も

2020年05月16日 16時00分

 新型コロナウイルスの影響で通学休止が続く大学だが、徐々にオンラインでの授業が開始されている。だが学生の間では、オンライン授業となった分、学費の返還や減額などを求める動きが出ている。

 大学生へのコロナの影響は出ており、親の収入減や、自身もバイトができなくなるなどで、家計が急変した学生に40万円を用意する大学や、学生に5万円を支給すると発表した大学、学費の納付期限を延長した大学もある。

 だが、大学からの支援金は一部の学生のみに支給されるものであるなど、学生の不満は解消されていない。

 中でも、芸術大学など、作品制作をする大学生のダメージは大きい。芸術大学院に在籍する男性は「オンラインで授業が始まったが、学校に行けないから、作品制作ができない。工芸を専攻する学生は、窯で焼き物をしたり、鉄を叩いて作品制作をするため、家にいるだけでは肝心の作業ができない」と嘆く。

 男性は来年の春に卒業予定で、本来なら、卒業制作に取り掛かる時期だが、新型コロナの影響で作業ができずにいるという。そうした状況は、大学への不満につながっている。

「大学の学費には、大学の施設の設備費が多く含まれている。学生たちは、通学できず、当然、設備は使用していないのだから、大学側に設備費を返還するよう求めており、教授も大学に掛け合ってくれているようだが、どうなるか分からない」(同)と不安をあらわにした。

 高額な学費に見合った学習の場を学生に提供してほしいという、同じ思いの他学部の学生も多く、コロナ禍ではこうした学費の一部返還を求める動きが広がりそうだ。