ビンタだけじゃない!他にもあった体罰動画

2013年09月19日 11時00分

バレー部顧問の教師が部員をビンタする衝撃の動画(インターネットから)

 平手打ちだけじゃなかった!? 高校バレー部顧問の男性教諭(41)が生徒に「ビンタ12連発」の体罰を加える様子が動画サイト「ユーチューブ」にアップされ、騒動になっている。動画は部員が隠し撮りしたものとみられる。保護者の指摘を受けた静岡・浜松日体高校は17日、「該当教諭は体罰を認めている」と認めた。だが、体罰動画は他にもあった。同教諭と思しき男が、プラスチック製カラーバットで正座した生徒の頭を連打するものだった。

 携帯電話で撮られた計14秒の映像が公開されたのは15日。体格のいい男性教諭が部員とみられる数人を並ばせ、特定の1人に対し、1発、2発、3発…とビンタを見舞う様子が映っている。

 体育館中にほおを張る音が鳴り響く中、男性は「おい、おい。バカ野郎。ふざけんな、てめえ」とヤクザまがいの恫(どう)喝ともに、生徒のほおを張っていく。「負かすのか、おめえ3年生を!」と叫びながらビンタをしている。その回数、なんと12回が確認できる。

 ユーチューブには「これが『躾(しつけ)』だそうです。どういう経緯でこのような暴力行為に至ったかは私にはわかりませんが、話を聞く限りでは、部活動内で顧問によるこの手の暴力は日常的に行われているようです。さらに殴られた子は『死ねばいい』『殺意が芽生えた』と顧問に対する気持ちを明かしてくれました」との説明が…。生徒か保護者など周囲の人物による告発とみられる。

 ネット上では動画に登場する生徒のジャージーから、問題の学校が「浜松日体高校」バレー部とすぐに特定された。同高バレー部は強豪で、顧問も過去には国体の静岡県代表のコーチを務めた人物。学校側が顧問に問いただすと、今月15日、岐阜県内の大学体育館での練習試合中に、2年生部員計2人に体罰をしたことを認め「気合を入れるためにやった。間違った指導をしてしまった」と話していることが17日、わかった。

 この告発動画は16日に削除されたが、ネットでは別の人物が同じ動画を公開。動画はツイッターなどSNSを通しネット上に拡散した。これをみたユーザーからは「クズ教師だなこいつ」「これは酷すぎる」など批判が集中した。

 さらに同じ顧問とみられる別の体罰動画もネット上にアップされた。こちらは日体高校の体育館のステージ上とみられ、顧問がおもちゃのカラーバットで、正座させた生徒の頭を連打する場面だ。まるで太鼓でも叩くようなテンポで、乾いた音が響く。バックには日本体育大学のシンボル・花桜のマークが見える。

「ビンタ動画」だけなら、遠征先の練習試合でミスをした生徒についカッとなって…と釈明できなくもなさそうだが、自分の学校でのカラーバットによる体罰は、この種の行動が頻繁に行われていたと疑われても言い逃れはできないだろう。

 実際に、インターネット掲示板では、浜松日体高の学生証を提示した人物が「この先生の体罰はかなり有名でほとんどの生徒が知っていると思います」との書き込みも。この教諭の体罰が日常化していたのは、間違いなさそうだ。

 実際、昨年5月には遠征先の大阪府内の高校でこの教諭は3年生部員の顔を平手で3回叩き、この部員は鼻血を出した。国からの指示で2012年度の体罰の実態を同校が調査した際、同教諭が平手打ちしたことを申し出たが、同校は「重大なことと考えなかった」として教諭を処分していなかった。同校の塩沢敏隆教頭は「生徒全員と保護者に説明し、謝罪したい」とし、処分については検討するとしている。

 高校バレーでは今年5月、京都・東山高校バレー部で40歳の男性教諭が複数生徒へ体罰を行っていたことが発覚。また8月31日には山形の中学バレー部で教諭が生徒に別の生徒をビンタするよう命じていたことも明らかになった。日本バレーボール協会は「体罰・暴力の相談窓口」を5月に開設したばかりだった。