東京警察病院でも院内感染判明 満床で中野区民に広がる不安

2020年05月01日 16時00分

東京・中野区の東京警察病院

 東京・中野区内の総合病院で、またも新型コロナウイルスによる院内感染が発生し、周辺住民がおびえている。

 今回、判明したのは東京警察病院だ。同病院では、入院中の患者Aさんの感染が4月22日に確認された。翌23日には、Aさんを担当していた医師が感染したことがすでにわかっている。Aさんと同じ病棟の別の患者Bさんの感染も判明。同病院公式サイトの27日付のお知らせでは「当該病棟担当の看護師8名の感染が確認されました」としている。

「AさんもBさんも新型コロナとは別の疾患で入院中でした。最初にAさんの感染がわかったので、同じ病棟にいる患者さんや医師や職員など約50人のPCR検査を順次実施したところ、まずはBさんの感染が発覚したのです」と明かすのは警察病院関係者。

 今回、残りのPCR検査の結果が出て、さらに看護師8人の感染が発覚したとみられる。AさんとBさんの感染ルートは別のようだが、詳しいことはわかっていない。問題なのは、同病院のコロナ患者専用の病床は、20床用意されているものの、すでに満床ということ。防護服も足りず、現場は緊迫しているという。

 中野区といえば、中野江古田病院で患者、職員ら約100人に上る院内感染が発生したほか、総合東京病院でも院内感染が発生。そのため、外来機能を一部中止せざるを得ない状況に追い込まれている。

 前出の関係者は「警察病院でも初診の外来や救急外来は、原則中止されました。中野区民はおいそれと病気にもなれないわけです。一番厄介なのは、今回のように他の疾患で来院し、コロナに感染しているケース。しかも発熱など症状が似ている場合は、医療関係者も判断しにくい」と頭を抱えている。

 院内感染は東京だけでなく、各地の病院で増えているが、連休に入り、周辺住民の不安が広がっている。