ベトナム「コロナ死者ゼロ」の秘密!?黒猫の秘薬

2020年04月30日 16時00分

【アツいアジアから旬ネタ直送 亜細亜スポーツ】新型コロナウイルスにひとまず勝利したのがベトナムだ。

 1月から感染拡大を想定し、医療資源の確保や増産、情報発信に努め、4月からは厳しいロックダウンに。結果、24日まで8日連続で感染者ゼロで、27日の新規感染者2人は日本からの帰国者だった。累計感染者は270人で、なんと死者ゼロ。全土で外出や営業の禁止措置が解除され、日常生活が戻りつつある。

 実は猫で作った治療薬があるという。隣国タイのネットメディア「パタヤワン・ニュース」などが報じている。

 高い効果があると考えられているのは黒猫。殺処分した後、煮込んで天日干しし、すり潰し、ペースト状にした液体を飲むと治療効果があり、予防薬として使えば感染しないのだという。北部ハノイを中心に密造されていて、ネット上でひそかに販売されているそうだ。ちなみに、国内で感染者数が多く危険度最高ランクに指定されていたのがこのハノイ。

 ベトナムにはもともと、猫の肉を食べる文化がある。ただ北部の一部地域だけの食習慣で、珍味という扱いだが、愛好家からは「小さな虎」と呼ばれ、香辛料やニンニク、ハーブなどと一緒に煮込んだり、焼いたりする。柔らかく美味で、酒のつまみにちょうどよく、一度食べたらクセになるらしい。

「動物愛護の観点から問題視され、違法とされてはいるものの、いまだハノイ市内には猫肉を扱う店がたくさんある」とは現地在住記者。その肉は高値で取引され、飼い猫がさらわれるケースもあるという。

「猫の肉には体を温める効果があると考えられている。そのため冬場の食材として好まれる。ウイルスへの免疫力を高めるには、食事や入浴などで体を温め、血流を促進するといいといわれるが、そこから猫肉がコロナに効くという発想になったのでは」と同記者。

 ベトナムに加え、やはり猫を食べる習慣がある隣国カンボジアでも、猫肉需要は伸びているといわれる。一部店舗はデリバリーにも対応し、外出制限の中、猫料理を注文客に届けている。

 ただ、こうした猫の肉や薬は、どんな状態で管理されているのか。ベトナムやカンボジアの市場では、不衛生なおりに入れられ食用として売られる猫や犬を見掛けることがある。また聞けば、ベトナムの猫肉は中国やラオスから輸入されることも多いという。

 コロナの感染源は中国・湖北省武漢市の市場で売られていたコウモリという説が根強い。猫肉が危険なウイルスを媒介しないとも限らない。実際に米ニューヨーク州では飼い猫のコロナ感染が確認されているし、猫は狂犬病ウイルスの宿主になるケースもある。所変われば…ということか。(室橋裕和)

☆むろはし・ひろかず 1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め、2014年に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。最新著書は「バンコクドリーム『Gダイアリー』編集部青春記」(イースト・プレス)。